鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 約束の日へ プレイ感想〜3〜 

これが最後のツッコミ感想。1周目で見れなかったイベントメイン。
毒も萌えも吐き出します。
超ネタバレ注意!!

2周目追加イベント〜EXミッション〜ミニドラマ〜総評

 
 という事で、ミッション優先した為に絆レベル足りなくて1周目で発生しなかったイベント補完。
私はこの2周目で全イベント制覇できました。ミッション無視して上手くやれば1周目で見れる場合もあるっぽい。


<セントラルでマルコーさんの研究書解読中>
・焔VS鋼発生。図書館で兄弟が調べ物中に運動不足のリハビリとしてヒューズが提案して来ます。
原作だと1年前(エリシアちゃんが2歳だからね)だけど、上手い繋ぎ方だなぁ。
最初乗り気じゃないエド&偶然セントラルに書類提出に来ていた大佐は立ち居地が原作と逆なのに全く違和感なし。
こうして実際に当て嵌めてみると本当に性格や行動が似てるのねエドと大佐。バトルは普通にエドを操作して大佐ボコりましたよ、勿論。すっげ楽しかった。最後はヒューズがトンズラして残ったメンバーで後片付けもお約束。


<2度目のラッシュバレー>
お待たせしましたエドウィンウェディングイベントです!(どんどんぱふぱふ)
ウィンの買い物に付き合ってた兄弟ですが、写真屋のショーウィンドウに飾られてるウェディングドレスに釘付けになるウィンリィ。化粧品買ったりとか、ウィンリィも女の子なんだねぇ。…って何気にエド、「おまえでも、こんなのに興味あるんだな」って酷くないか。どうやらウィンリィにとってウェディングドレス→お母さんの結婚式の写真→笑顔が凄く輝いていて、寂しい時はいつもその写真見ていた→いつか自分もこの衣装を着る事ができたら、心からの笑顔で皆を幸せに出来るのかなって考えてたらしい。で、その話を聞いていた店員さんがドレス着ていいよと。写真を店の宣伝にすると。
うわぁ本誌でウェディングイベントあるって知った時の予想まんまだな超お約束!
エドはウィンの笑顔の相手&子ども用タキシードモデル(大笑)としてついでです。店員にボーイフレンドなんだよね?と言われて慌てて否定する兄に対し、
「兄さん? 往生際が悪いよ?」とムフーンな弟が素晴らしい。
 そして準備が整ってあのスチルですよ。乳のボリュームはまだ控えめだけど(笑)ドレスウィンリィ可愛い〜v 
すっごいキレイと手放しでウィンを褒めるアルは天然タラシ素直な良い子です。
エドは……七五三? 端っこでギャグ顔でめっちゃ刺身のツマ扱い(笑)。
ちょ、アル、普通に
「うわーすごい! 結婚式みたいだ!」ってGJ。しかも否定しないのかよエドもウィンも! 
「似合ってる?」というウィンの質問に対してエドの選択肢が「…おう」「…おまえらしくないな」「…別のドレスが良いんじゃ?」の3つ。即答ではなくいちいち「…」って一瞬考えてるのがやけにリアルだ兄さん。
敢えてツン路線で2番目を選択すると「いつも油まみれで仕事してるあたしがドレス着てもしょうがないもんね…」と落ち込むウィンですが、続けてエドが
「……でも、キレイだよ」「本当? うれしい。ありがと」って……もうこいつら結婚してしま…うんだけど(今だから言える。笑)、この感想の為に何度繰り返し見てもニヤニヤが止まりません。
アルの(バカ兄…)は呆れと勝手にやってろって気持ちの両方だろうなぁ。
記念の写真は焼き増ししてくれました写真屋さん有難う。リドルさんとサテラさんもここで写真撮ったらしいよ。ラッシュバレーで結婚するカップルは皆ここで写真撮るらしい。「君たちもその時が来たら、よろしくね」ってまたもGJだ店員!
それに対しウィン「あはは……だって、エド(平常顔)」エド「……(げっそり顔)」。
本当に否定はしないんだなこの天然夫婦め。セントラルでのスカー戦前であるこの時点ではウィンはまだエドへの恋心を自覚してない筈なんだけど、エドは結構前から自覚してるのかもなー。
 これからがまた凄い。ウィン「これで、あたしも母さんみたいな輝く笑顔になれたかな」
エド「……わざわざドレスなんて着なくても、おまえの笑顔は、前から輝いているよ(真面目な顔)」ウィン「……」アル「……」エド「な、なんだよ」ウィン「……ううん。うれしい。ありがと、エド」エド「……」。アルは後ろでムフーン。
そしてウィンが先に仕事に戻った後、「……」「……なんだよ、アル」「ううん、何でもない」(まったく、このふたりは見てられないなぁ…)……ごめんマジで床ゴロゴロしそうになった。アルの気持ちが分かり過ぎる。
何だよこいつら恥ずかしいな特に兄さん!! 
もうね、素直じゃないくせに素で言っちゃうところがね、FAじゃなくて原作のエドなんだよなぁ。アルだけでなくウィンも思わず絶句するレベルで凄い恥ずかしい事言ってるよこの子。マジでどんな同人誌よりも激しく萌えた。声が付かないのは残念だけどライターさんGJと叫びたい。このイベントだけでゲーム買って良かったと思いました(笑)。
 因みに1番目の選択肢を選んでもニヤニヤ会話を楽しめますが、3番目の別のドレス(※スケスケらしい)を選ぶと「このスケベ!変態!変態っ!!(大切な事なので2回ry)」とウィンにドン引きされます。これはこれで兄さんに新たな喜びがry(え)


<セントラルでスカー釣り作戦前>
・道でチャラ男にナンパされてるウィンリィを発見する兄弟。しょーがねーなーという態度をとりながら早速邪魔しに入ろうとする兄さん分かり易すぎる。アルにヤキモチ?と言われて「もしかしたら悪いヤツかもしれないだろ!!オレが代わりに追い払ってやる」と断言する兄さんにニヤニヤします。割り込んだところで相手にチビと言われてボコって追い返す訳ですが(あなたの街のエドワード・エルリックです!をやってる時期に悪評立ててどうすんだいう。これってチビを口実にナンパ男をボコりたかっただけじゃね?)、ほんと兄さんって素直じゃないチンピラだよなぁと。去り際にウィンの事を「田舎臭い女」と言われてマジ怒りしてるしね。ウィンリィの悪口言われるのも許せないらしい。続く会話もニヤニヤ。
エドがムスッとした顔で「ああいう男が好みなんだな」「うん、そうよ」「認めんのかよ!?」
確かにナンパ男はイケメン優男風だったけど、兄さん立場ねぇ!!(大笑)
だけど続けて
「うん、でも…なんか、ときめきがなかったのよねー」「助けてくれてありがとね。嬉しかったよ」のコンボがGJですウィンリィさん。そしてウィンリィを先に帰らせてから兄弟の「…何だよ?」「なんでもない」。
もう何回アルのこの台詞とムフーン顔見ただろう……楽しいけどいいかげん食傷気味になってきた。


・中尉から錬金術師である中尉のお父さんの事、大佐にその研究を託した事を教えて貰うエド。
1周目で逃しちゃったけど、ここでもイシュ話の補完あったのか。ホークアイパパって45歳で亡くなったんだね。もっと年いってると思ってた。エドが父親を嫌っているのを知って、後悔しないように…まだ遅くないから話をして、聞いてあげてと言う中尉が深い。それに対して兄さんのアクションはなかったけど、始終真面目でした。

・街で便利屋活動しているエドに中尉がお弁当の差し入れをしてくれました。何これさっきからリザエドフラグ?
スチルまであるよ、お弁当1人分にしては物凄い量だよ。つか、兄さん食べてるのは噂のマンガ肉…? でかっ!!
アルの「食べたいものリスト」が初登場。……これFAでも振るだけ振って最後まで忘れられてたけどね。
リザさんの手作り弁当は美味しいらしいです。だけど昔は相当酷かったとの事。お母さんが死んでから家事するようになって、最初の頃はボロボロだったようだ。お父さんも苦笑いするレベル。
ここで「ウィンリィもそうだった」とわざわざ思い出す兄さんはノロケですか、リザエドフラグクラッシュですか(笑)。
 で、中尉。その頃「父のお弟子さん」も一緒に住んでいて。
頑張ってる弟子の誕生日にお祝いしたくてご馳走作ったら「おいしかった」と食べた後、彼はトイレに篭ったらしい(爆笑)。
まさかのロイアイ過去話サービス来たー!! リザさんはそれを見て「彼の優しさに甘えちゃいけない」と料理修行したんだってさ。いいなぁこういう話。あくまで「お弟子さん」であって、兄弟は大佐だと気付いていないのがミソ。
食べ終わって中尉の帰り際に「お弁当を食べさせてあげる相手って、他にいないの?」と訊くKY兄さんに対しアルの(あ、バカ兄……!)というやり取りも兄弟らしいというか。中尉相手だと素直過ぎるというかそういう奴だよな兄さん。
「どうかしらね。昔に辛い思いをさせているから、私のお弁当を食べてくれるかどうか……」って事は、それ以降ロイはリザの手作りご飯を食べていない?→やっぱり現時点ではそういう甘い大人の関係ではないという事なんだろなぁ。
でも兄さんの言う通り、美味しい弁当を食べさせたいと中尉に思われてる人は果報者だよ。うん。


<グラトニーの腹から出て司令部を出た直後>
・墓地で大佐に会って、ここでもイシュ話の補完を聞けます。本編から大幅カットされたけど、フリーイベントとはいえこれだけバラバラと話し相手変えて分解されたらいっそ見事だわ。エドの「オレの知ってるのはヒューズ中佐なんだ。准将なんて呼びたくねぇよ」に泣ける。ネズミの底辺の話もここ。大佐がエドに直接「生きろ。そして、守れ。それがヒューズへの手向けでもある」って言うのもアリ…か。


 取りこぼしたフリーイベントはこれで全部です。お疲れ様。
2周目プレイは1周目で集めた兄弟のスキルをごそっと持ち越しできますが、基本パラメーターは初期のまま&兄弟以外のキャラは1周目と全く変わらないのでバトルは殆ど楽にならないのがなぁ……。
せめて他キャラにもスキル付け替えをさせてくれよ〜。兄弟関係ないバトルでは2周目の意味がない〜面倒〜。
兄弟固有技は無理でもパラメーターアップ系ならプログラム的に可能だったんじゃないかと思う今日この頃。
 余談ですが私の場合、1周目クリアに25時間くらい(メモ時間かなり含む)。
寄り道しまくって2周目終わった頃には38時間過ぎたくらい(EXミッション含まず)でした。
兄弟に装備するスキルはブレイカー、HP・MPアップ系が多かったかな。フラメルは気分的に付けたくなる(笑)。




<EXミッション>現在、公式サイトで追加パスワードが全部公開されています。本編で特定のフリーイベントをこなすと追加されるミッションもあり。以下プレイした(パスワード解放された)順。ミッションでの会話は声付き多し。

・闇の使者:真っ暗な森でシン組3人+エドVSプライド・グラトニー。約束の日前日・当日バトルはゲームで見れないと思っていただけに、3Dキャラ使って原作通り「息災で何より」やってくれて嬉しい。
ランファンの格好良さは異常。
本編には出ないけどセリム+影のプライドポリゴンも作ってあったようです。実質初プライド戦。でも弱い。
グラとかラストとかホム組は基本2、3回殺さないと死なないんだけど、セリムだけは1回で死ぬんだものー。バクッと影に喰われたら大ダメージではあるんだけどね。遠距離からちびちび削れるので拍子抜け。

・二人の女傑:これもタイトルまんま。イズミ・シグ・アームストロング姉弟VSスロウス・人形兵2体。バトル前に少佐の「我輩にまた戦場から逃げろと言うのか!」や「立て!」「おお…友よ!」辺りも3Dでやってくれます。流石に背景は司令部じゃないしFAではシグさんと少佐は会ってないけど(苦笑)、頑張って原作バトル意識してるなぁ。しかしシグさん弱いよ使えないよ…完全に応急手当要員だ。ここで初めて女王様がピンチになって必殺技見れたんですが、
「我がアームストロング家に代々以下略!」(※本当に以下略で締めた)に思わず吹いた。そうだよね、女王様なら合理的に端折るよね。ここが少佐との差というか、芸が細かいぜ。バトル後は「大人の生き様を見せんでなんとする!」までちゃんと声付きでやってくれたのは嬉しかった。

・永遠の暇:これも原作シーン。よくギリギリまで入れたよなぁ。グリード・フー・バッカニアVS大総統です。まぁ…ポリゴン的にフー爺さんの後ろから突き刺しは無理だったけどさ。「人の命ひとつ救えないのかよ」まであり。泣ける。
約束の日当日補完バージョンとしてまた別ゲーム出るかなーとも思ってたけど、追加ミッションとはいえ当日のバトルもこれだけ入れちゃったら新たにゲーム発売はなさそうだ。

・師弟VS国軍チーム!:大佐が手合わせしたいとイズミ師匠に申し込んだらしいよ。エド・アル・イズミVS大佐・中尉・少佐・ハボです。子供含む一般人相手に国軍の方が人数多いっていいのかそれ。…ってビックリ人間の比率的に妥当か(笑)。「逃げ出したら次のボーナスなしだぞ」と大佐に脅されるハボが哀れだ。実際このメンバーの中では長距離ピンポイント射撃できる中尉と違って一番弱いのよねハボ。味方の時は殆ど回復要員だったし。バトルとしては普通に面白かったです。大佐はエド同様に自分チームである事が殆どだから、逆にボコれるのが楽しい。
「あれ、大佐の返事がない」「しかばねのようだってか」………いいのかこれ、スクエニだからか!!(大笑)

・東方剣聞録:細かいネタだけど見聞録、じゃないのよね。リンにタカられまくったエドがとうとう切れたようです。兄弟+助っ人のメイVSシン組3人。この組み合わせバトルはこの後も何度もお約束になるのでした……。シンの3人は味方だと攻撃力低くてあまり使えないくせに、敵になると回避率高いから倒すのが大変という厄介な存在です。

・北と東の合同演習:本編のフリーイベントでも散々言っていた女王様の雪辱戦というか。本気で女王様に嫌われてるね大佐……(笑)。こっちは大佐組を操作しますが、北には助っ人としてイズミ師匠が参戦。「ブリッグズの女豹、イズミ・カーティス参上!」ってノリノリですね師匠。過去の強奪さえバレなきゃ女王様と気は合うだろうしな。
ここで「大佐、命令を」「全軍、『負けるな』…以上だ!!」が見れたのは地味に嬉しい。

・宿命の対決:エド・リン・ロイ・スカーVSエンヴィー・ブラッドレイ・キンブリーという有り得ないシチュその1。確かにそれぞれ因縁あるわなと。どっちにせよエンヴィーは2回殺さなきゃならんので大変なんだよー。大総統はカウンターしてくるのでちびちび遠距離錬金術で削ります。

・最強の女性陣:エド・大佐・リンVS女王様・中尉・ランファンという、これも有り得ないシチュ。合同演習みたいに大佐と少将の喧嘩に近いものがあるなー。リンの「アメストリスの軍人さんは美人が多いんだネー…っテ、あのブラッドレイの趣味?(真面目な声)」に笑った。「シンのお嬢さん方も美しい女性ばかりじゃないか」と言う大佐に、「ランファンはやらんゾ」とすぐ反応するリンに萌える。「仮面被ってるのにどうやって顔分かるんだよ!!」とエドが代わりに突っ込んでくれました。大佐曰く、「仮面を通して、美しさが滲み出ているのさ」との事。ダメだこいつ、なんとかしないと…!
 バトル自体はねぇ…こっちは大佐組なんですが、リンとランファンが分かれちゃってそれぞれ閃光弾使うもんだから互いにミスしまくって長引く長引く。錬金術師2人もいるのに結構長期戦になってしまった。急所攻撃(笑)ばかりしてくるしマジで恐ろしいよこの女性陣。バトル終了後はアームストロング少将提案のもと、大佐の奢りで皆でご飯に行く事になったらしい。破産するまで食べられそうがここに来たか。

・不倶戴天の敵:大佐・中尉VS本性エンヴィー・人形兵2体というゲーム全てを通して最凶に厳しいバトル
人形兵はおまけとして内容はグレイシアさん絡みの原作通りなんだけどね。
声付きで約束の日バトルをやってくれたのは嬉しいんだけどね。相変わらずエンヴィー高山さん最高なんだけどね。
オカシイ。原作では大佐圧勝じゃなかったっけ?と本気で首を傾げたくなる難易度に泣けます。何度やり直しただろう……おそらく10回くらいやったかと。こっちは大佐と中尉だけだから2周目のスキル持ち越しも関係ないしなぁ。
 参考までにクリアのコツをメモ。人形兵は完全無視で大丈夫。大きく横に行ったり後ろに下がったりしなければ人形兵はこっちに下がってきません。最初に大佐を前に出して囮にしつつ、中尉で後ろからエンヴィーを攻撃。大佐のHPがぎりぎりまで下がって攻撃力が上がったら(※大佐は瀕死になると攻撃力アップする)大佐と中尉の位置を入れ替え、それ以降は中尉を囮に後方から大佐の焔(ピンポイントの遠距離攻撃ではなく、それより攻撃力の高い範囲攻撃の方を使う)で攻撃。中尉も自分を応急手当で回復させつつ攻撃。チェーンラッシュLv.2を2回、Lv.1を1回当てれば勝てるけど、それもバトル中何回エンヴィーの尻尾攻撃を避けられるか(回復を使い過ぎるとターンが足りなくなる)運次第かもしれない。何度も99ターンオーバーになりましたが、最終的に私は94ターン目でクリアしました。疲れた。
そもそも、エンヴィーの弱点が大佐の火ではなく中尉の銃の方が効くってのもおかしくないかー!?(涙)

・扉の前:原作でのスカーVS大総統戦もどき。スカー・ザンパノ・ジェルソVSブラッドレイ・人形兵2体。途中からランファンが参戦してくれるけど、これも結構ハードだったなぁ。ブラッドレイよりも人形兵が邪魔なんだよー。おそらく原作本誌もぎりぎり間に合わなかったんでしょうが、勝利後の台詞は全く違います。

・不死の軍団:エド・スカー・ザンパノ・ジェルソVS人形兵3体。まんま約束の日の、地下の扉前の集団バトルやね。
キメラさんズって皆攻撃パターンが少なくてあんまり使えないんだよなぁ……。声もないし。

・5人目の人柱?:エド・メイ・スカー・ロイVSブラッドレイ・プライド。5人目であるロイをお姫様のように守るという、原作に合ってるんだか合ってないんだかよく分からないシチュエーション。ホムクルズに勝った後は「これは予行練習でした、本番も頑張ろう」的に締められちゃって「えー…」みたいな。話繋がらないから仕方ないんだけどね。

・激闘バトルロイヤル1:兄弟(+α)で連続8連戦、一度負けたら終了という鬼のようなバトル。最初のコーネロ戦辺りは楽勝なんですが、だんだん厳しくなってくるのがねー。お約束のシン組とのバトルもあり。そして8戦目が動き回るお父様+人形兵ですよ、初回思いっきり負けましたよ!!(涙) 結局3回目でクリアできましたが(そのうち1回は負けてなかったのにうっかり戦闘終了しちゃって最初に戻された)、8戦目クリアのコツはエドに炭素硬化させる事。エドをひたすらお父様の傍に囮として置いて延々炭素硬化させつつ、他キャラで遠距離攻撃すれば本編での初めてのお父様戦よりずっと楽です。炭素硬化万歳。 

・2つの魂の絆:リン・フー・ランファンVS旧グリード・ロア・ドルチェットというある意味夢の対決。たーのーしーいー♪
しかし同じ「部下」でも戦士としてのバランスはシン組の圧勝だなぁ。閃光弾と手榴弾は便利。

・皆の力:原作通りのアル・ハインケルVSプライド・キンブリー。ちゃんと「一緒に戦おう」もあるよー。約束の日当日のバトルでも、これが入っていたのが一番嬉しいかも。そして賢者の石を持ったチートアルの独壇場凄ぇ。最初気付かなかったんだけど、ここだけアルのMP回復率が異常に高いんだよ。錬金術使い放題。キンブリーもプライドも接近するとヤバイのでハインケルは殆ど役立たずだったけど(別に大怪我してた訳ではない)、アルの活躍で余裕勝ちでした。

・対決!人造人間!!:最後にパスワード公開されたミッションです。エド・アル・大佐・少佐VSラスト・エンヴィー・グラトニー。公開をもったいぶってた分、イケメンお父様バージョンかメタボ目玉まみれお父様バージョン来るかなーとも淡い期待していましたがそこまでは無理だったか。バトルは不倶戴天とまでは言わないけど、その次くらいにハードかもしれません。2回殺すホムクルが同時に3人は本気でキツイってば。ラストは近寄るとMP吸収するしさー。とにかく1人ずつ確実に倒していくべし。




<ミニドラマ>ある程度シナリオを進めるとギャラリーでメインキャラのタイトルコール、ミニドラマ(というか漫才?)が聞けるようになります。全部にツッコミ入れるとキリがないので印象深かったのだけ。

・ふぁーっす★……ってどういう意味だこれ。ネタとはいえ、ぶりっこアルにも限度はあると思うんだ。
一期じゃあるまいし。
 (※追記。ラジオFA宣言で朴さんとくぎゅが毎回挨拶していたネタだそうです。なるほど。)
・エドウィンは2つありますがどのパターンも美味しい。決してラブラブじゃないけど、ぽそっと呟く兄さんに萌える。
・というか、アルとウィンリィのがあからさま過ぎて凄い。「最近兄さんの前で緊張してるよね」ってこれでもかとウィンリィをからかうアルの腹黒さが素晴らしい。んっふっふー♪
・そのアルもメイには押されっぱなし。防腐剤用意して待っててくれるらしいよ! 腐ってるの前提!(大笑)
・ウィンリィと中尉はお互い手の掛かる人がいて大変ねーと。2人ともエドと大佐が似てると思ってたらしいよ。
・ウィンリィとリンとランファン。これは……なぁ。唯一納得できないというかモニョるというか。原作にあった「リンのところにお嫁さん」ネタを拾ってくれたのは嬉しいけど、リンとランファンをあんな風に焚き付けるウィンリィはちょっとキャラ違うと思うのよ。耐え忍ぶ恋って少なくとも本人の目の前で言う事じゃないでしょ。原因作っといて「世話が焼けるわね」にもイラッと来たというか。その辺の現代女子中高生ならともかく、ウィンはここまで無神経な恋愛バカじゃないと思うんだけどねー。リンの男前度は上がったけど、このシナリオ書いたのはフリーイベントの人じゃない気がする。勘ですが。
・ウィンリィとガーフィールさんに一番ウケた。普通にスカー混じってるよ!! いいのかコレ。
・ロイアイもあるよ。「君を失う訳にはいかない」をここで入れたのは本編で入れられなかったからか。
・リンとランファンで中の人ネタその2。怒られるとか3万人の前で歌ったとか言うな!(笑)
・リンとグリードで中の人(?)ネタその3。横浜イベントとか言ってるし。フリーダム過ぎるぜ。
・スカーとメイのコンビは癒される。人気投票で牛さんと同位ネタまでやるかー!
・ラスト・グラトニー・エンヴィーも仲いいな。親子みたい。




<総評>あくまで管理人個人の見解であり、独断と偏見込みなのであまり鵜呑みにしないように。
これ読んで買って、イメージと違ったと言われても責任は取れません。長くなるので項目ごとに100点満点評価で。

【ストーリー】70点
 まず、短編・外伝・4コマ・ガイドブック全て含めた原作ストーリーを100とします。(※公式同人誌小説は除く)
100からギャグシーン(主にホーエン)とエドウィンロイアイ、数々の本編カット分35を引いてFAが65。
FAの65から更に細かいギャグとエドウィン、約束の日当日のストーリー分を25引いて40。
それに原作にはあってFAにはなかったシーンを5だけ追加して、45
くらいがこのゲームの本編ストーリーの正味の値だと思います。つまりFA以上にカットしまくり、何故そこをカットしたと小一時間語りたくなるレベルのメインストーリーだけならこのゲームをプレイする価値なし。FAのDVD観てる方がマシです。(言い切ったー!)
 だけど私が評価したいのは追加シナリオとミッションです。ミッションについては後で別に語りますが、エドウィンに限らずオリジナルのシナリオがかーなり良かった。4コマネタなど原作から上手く拾ってきているだけでなく、温泉やウェディングや中尉のお弁当みたいに完全ゲームオリジナルな話もキャラに違和感がなかった。純粋に楽しめた。
フリーイベントを担当しているシナリオライターさん(スタッフロールを見る限り複数いる?本編とフリーイベントで分けた?)はおそらく仕事だからというだけでなく、本当に原作の鋼が好きなんだと思います。
コミックスやガイドブックを隅から隅まで読み込んでくれてるのがこっちにも伝わってくるって凄くない?
尽くキャラの性格が崩壊していたアニメ一期の頃の鋼ゲーと比べると、これはとてつもなく大きなポイントです。
キャラゲーなのにキャラが崩壊してないって事に驚く方が間違いのような気もしますが(苦笑)、どんなに素晴らしい人気漫画でもゲームになると大抵ク○ゲーになるってのが業界共通のお約束みたいなもんだからねぇ………。
それを思えば上出来だよホント。
よって、このゲームのストーリーは本編45点に追加シナリオ分25点を足して計70点になります。あっはっは。エド→ウィンカットしまくったFAを抜いたぜー!(笑)
寧ろ本編は戦闘だけにして、このライターさんの書く追加シナリオをもっと読みたかったと思う今日この頃。
30分アニメと短い小話の差はあれど、正直FAを担当していたどの脚本家よりも私の好みに合っていました。
「牛さん本人が書いたみたい」とまでは言いませんが、原作に忠実な同人誌に出会った感覚に近いかも。

【ゲームシステム&ミッション】75点
 で、戦闘です。ぶっちゃけ、このゲームは宣伝の売り文句である「RPG」ではありません。ドラクエ的なレベル上げのある純粋なRPGと思ってプレイすると評価はもっと下がるでしょう。実際某所のレビューは酷い事になってます。まぁアレはFADVD同様にネガティブキャンペーンの嫌がらせもいくらか入ってそうだけどね…今はそれは置いといて。
このゲームを「SRPG」として考えると実はそう悪くもないんだよね。キャラゲーのくせに何気に戦闘バランスが絶妙なんです。お父様戦など一部のバトルを除いて、殆どのミッションは1、2回挑戦すれば勝てるようになってる。
ゲーム慣れしている人には物足りないヌルゲーかもしれないけど、アクション苦手な人でも飽きずにさくさく進めるちょうどいい強さと難易度だと思います。公式ブログで「スカーに勝てちゃったー!」「えー!?」みたいに難易度調整に苦労した話が載っていましたが、デバッガーさんGJだよ。
そして原作のシチュエーションで原作通りにキャラを動かして戦うというのが思ってた以上に楽しい。
兄弟だけでなく大佐組やキメラ組も動かせるのはちょっとした感動というか。単純なアクションゲーやアドベンチャーゲーでは味わえない楽しさというか。3Dポリゴンでの錬成や蹴りなんかもキャラ小さいのにいい動きしてるし、スキルも各キャラの個性が出てて芸が細かいです。戦闘以外のターン制限ミッションも極端に簡単過ぎず難し過ぎず程好い頭の体操レベルなので、数回失敗した後にクリアできた時は「おっしゃー!」とガッツポーズしたくなりました(笑)。
勿論いい面ばかりでなくマイナス面もあります。
●システムや背景の都合で原作と丸っきり同じシチュにならない戦闘も結構ある。
●無駄なレベル上げの必要はないけど、2周目でも強くてニューゲーム的な事はできない。=楽できない。
●戦闘で敵ユニットの行動範囲・攻撃範囲を仮確認できない(魔人はできるんだよね……というかマス目移動式の戦闘って敵も仮移動できるのが普通だと思ってたよ。苦笑)ので結構行き当たりばったりになる。但し、「できない」の込みでこの絶妙の難易度になってると言えない事もない。もしそれができてたらバランス的に簡単過ぎかも。
●チェーンラッシュのゲージを溜めるのが大変で使い勝手が悪い。無理にラッシュしなくても勝てる戦闘が殆どだけど、最初やり方分からなくてリゼンブールでの少佐戦で苦労したよ……。ちょうどいい練習ミッションではありましたが。
●絆レベルが高ければ連携攻撃も強くなるらしいが、フリーイベント発生以外であんまり実感がない。
以上を100点満点の評価から引いて、最終的に75点とします。

【おまけ要素】80点
 主にストーリークリア後の特典と追加ミッションですな。
一度見たイベント会話やアニメ、BGMは全てギャラリーで見返せるのはいいと思います。ただ、ウィンリィを庇うエドとか「察してくれ」とか3Dキャラで再現されたシーンはギャラリーに残らないんだよなぁ……折角いい出来してるんだから、紙芝居会話やFAと同じアニメシーンよりもこっちを優先していつでも見れるようにして欲しかったよ勿体無い。
ゲーム自体のセーブ数が多いので、見返したければ気に入ったシーン手前でセーブしとけば済む話なんだけどさ。
 タイトルコールやミニドラマもおまけ要素としては充分かと。ゲームに限らず制作陣の内輪ネタはやり過ぎると「うぜぇえええ!!」となる諸刃の剣なんですが(例:某裏鋼)、上手く笑えるギリギリのラインで留まってる。
 そして追加ミッション。ゲーム発売日からして約束の日が入らないだろうってのは買う前から覚悟していました。
だけどこの追加ミッションで予想以上に約束の日当日のバトルがプレイできた&前後の会話が声付きで入ってるので、ゲーム本編が「オレ達の戦いはこれからだ!」エンドにしては上出来だと思います。ナイスフォロー。これ、ガンガン本誌の進行と照らし合わせながら本当〜にギリギリまで粘って詰め込んだんだろうなぁ。プログラマーさん頑張った。
リンVSグリードや師弟VS国軍みたいな夢の対決もいいチョイスだったという事で、ここは80点をつけたい。


【総合】75点
 以上を平均して、75点となります。これはバンナムのキャラゲーとしては破格の高評価だと思うよ。
参考までに今まで私がプレイしてきた鋼ゲーやその他のゲームも独断と偏見で点数化してみると、
飛べない天使→60点 赤きエリクシル→50点 神を継ぐ少女→40点 GBA版鋼2作→各15点
逆転裁判1〜3→各90点 東京魔人学園剣風帖→85点 九龍→90点 幻水2→90点 DQ5→90点
……くらいか。偏った例ですみません。全部分かる人は私と握手!(笑)
 何度も言いますが、このゲームも本編ストーリーはFA以上に端折ってるので原作ファンとしては不満があります。
だけど本編は漫画もしくはFAを観ればいいや〜と割り切れば、追加ストーリーと戦闘で楽しめるのですよ。
本編も声を改めて収録し直してるので、FAとはまた違うニュアンスや言い方になって良くなったシーンもあるしね。
原作やアニメを全く知らない人が楽しめるかどうかは分からないけど、公式キャラゲーとしての役割は充分果たしているんじゃないかと。特にFAで色々不満があった分、ノーマルカップリング話の追加はライターさん有難うと叫びたい。
 フリーイベントの内容はこの感想で9割方ネタバレしてしまいましたが、戦闘も楽しめる&携帯サイズで重要シーンのアニメをいつでも見返せるアイテム的な意味で今から買うのもアリだと思いますよー。


 という事で、これにてゲーム感想はお終いです。長い間お付き合い有難うございました!

(10.08.14.UP)


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