【ハーモニカ】 日暮れ前のビュッデヒュッケ城の城下町は賑やかだ。 橙色に染まる家々と同じ色に染まる沢山の人々。 あちこちから漂う美味しそうな匂い。 夕飯の買い物に繰り出した女達が急ぎ足で市場を後にし、子供達は家路へと走る。 露店の親父達が客を呼び込む声が辺りに響き渡る様を見ていると、今が大国との戦争中だというのが嘘のようだ。 「あーっ、クリス様だ!!」 「おやこんにちは、クリス様。聞いたよ、この前のハルモニアとの戦いでは大活躍だったらしいね。」 「凄いよねぇ。クリス様がそうやって頑張ってくれてるおかげであたしらも安心できるんだよ。」 「また来ておくれよ。皆、クリス様のお顔を見れるだけで喜ぶんだから。」 「絶対だよ、クリス様!」 クリスは少々引き攣った笑顔でぶんぶんと手を振る子供に軽く手を振り返すと、心持ち足を速めた。 数刻前にたまには休めとサロメに言い渡され。 クリス専用となった部屋を追い出されるようにして外に出てきたクリスではあるが、書類仕事で疲れた頭を休めがてら賑わう城下町を見て歩くのは楽しいとは思う。 特にクリスは湖の古城が自由商業の地として定着する前にも訪れているので、あの頃の殺風景さに比べると感慨深いものがある。 だが、城内はともかく城下町を銀髪の女騎士が歩くとやたらと目立つのが問題であった。 僅かに立ち止まろうものなら、あっという間に住人達に囲まれてしまう。 ───それはクリスが『炎の英雄』と呼ばれる人間だから。 ブラス城からこちらに移った騎士団の関係者はともかく、城下町に住む殆どの人々はクリスと直接の面識はない。 彼らはつい先日ゼクセンとグラスランドを結ぶべく生まれた『英雄』をひと目見ようと、言葉を交わそうと、クリスの周りを取り囲む。 中には単なる好奇心や物珍しさ、あるいはかつての敵──『鉄頭の大将』に対する品定めもあるのだろうが、今のところその多くはクリスに好意的なので無下にする訳にもいかないのが辛いところだ。 彼らに捕まらないようにするには少しばかり急いでいるように見せて歩くのが一番だと、何度目かの足止めを経て漸くクリスも学習していた。 わざわざ『英雄』の前を遮ってまで止めようとする者もそうはいない。 「ふう…」 そしてそんな風に考える自分に嫌気が差し、結局町の中でも人気のないところを目指してしまうのがクリスのクリスたる所以かもしれない。 ふと気が付けばクリスは裏道を縫うようにして町外れまで来てしまっていた。 いくらここ数ヶ月で飛躍的に発展したとはいえ、もともとあまり広くはない城下町である。 表通りを外れると地面を踏み固めただけのお粗末な道を挟んで小さな林があった。 どうやらここが行き止まりらしい。 (戻るか……) 住人達に捕まっている間になんだかんだと結構な時間が過ぎた。 もう半刻もしないうちに日は完全に沈むだろう。 あまり帰りが遅くなると部下達に余計な心配をさせてしまう。 一応の息抜きはできたし、と己に言い聞かせるようにして城の方へと足を向けかけて。 「……?」 風に乗って運ばれてきた微かな音に、クリスは目を瞬いた。 金属的な。けれどとても澄んだ音。 決して洗練されたものではないけれど、何処か素朴で懐かしい感じの音楽。 別にこれといった理由があった訳ではない。 だけど何か無視できないものを感じ、その音色に誘われるようにしてクリスは歩を進めた。 それでなくても日暮れ前であり、常葉樹の林の中は薄暗い。 木々の間をすり抜けるようにして、慎重に音のする方へと足を踏み出す。 進むにつれて徐々にはっきりとする音。 心に響く、まるで誰かに語りかけるようなリズム。 やがて。 林を抜けた途端、目に飛び込んできたのは崩れた壁の間から覗く眩しいばかりに美しい夕日。 半分湖に沈んだ太陽と湖面に映る半円の紅が見事なグラデーションを描いている。 そして、ここから20歩ばかり離れた場所で。 湖に向かい合うようにして、膝丈くらいまで崩れた城壁の上に腰掛けていた男の金髪もまた、赤毛のように燃えて見えた。 こちらからは後姿しか見えないが、先程から聞こえる音楽はどうやら彼が奏でていたらしい。 男が肘を左右に動かす度にその音階は微妙な変化を遂げる。 声をかける事もできず。 クリスはその場に立ち尽くした。 曲の最後のフレーズが、湖面に響いて───消失した。 「……そんな所に突っ立ってないで、こっちにおいで────クリス。」 ゆっくりと男が後ろを振り返る。 夕日で紅く染まった翡翠の瞳に見つめられて、漸くクリスは自分が呆けていたのに気が付いた。 「あ、ああ…」 反射的に返事を返して歩き出したものの、すぐに眉を寄せる。 「………いつからわたしに気付いていたんだ? ナッシュ。」 「んー…君がそこの林に入ってすぐ? これでも人の気配には敏感なのよ、おじさんは。根が繊細だからねぇ。」 「……………」 「ほらほら、夕日が沈んじゃうよ。今がいいトコなんだから早くおいで。」 前半はともかく後半はかなり眉唾な台詞を飄々と吐きながら、空いている自分の左隣をぽんぽんと掌で叩いてみせる金髪碧眼の中年男。 いかにも彼らしい答えと年齢に似合わない子供っぽい仕草にクリスは苦笑混じりの溜息をつくと、言われるまま瓦礫を跨いでその隣に腰を下ろした。 崩れた壁の上とはいえ彼が瓦礫の欠片を除けてくれたので、座り心地は悪くない。 にこりと嬉しそうに笑うナッシュの視線を感じたが、なんだか妙に気恥ずかしくてそれには気付かない振りをする。 「……こんな場所があったなんて知らなかったな。」 「おれも、町をふらふらしてて偶然見つけたんだけどね。ちょっと得した気分だろう?」 「…まぁな。」 クリスもこんな所でこの男と並んで夕日の浮かぶ湖を眺める事になるなんて思いもしなかったが、確かにここは絶景と言えた。 通称『湖の古城』とはいえ、余計な障害物もなく、絶妙の角度で夕日と湖の両方を眺める事のできる場所というのは多そうで案外少ない。 「しかし、お前にそんな特技があったとはね。」 夕日を頬に感じながら、クリスは隣に座る男の右手に乗せられているものを見やった。 そこにはつい先程まで彼が演奏していた楽器──ハーモニカがある。 掌に収まるくらい小さな金属製の長方形の箱。 「これ? はは、そんな大したものじゃないけどな。」 ナッシュが珍しく照れくさそうに首筋を掻く。 この男もこんな表情をする事があるのかと、少し意外な気持ちになった。 「そんな事ない。誰が演奏してるのかと思ったが、正直驚いた。いつも持ち歩いていたのか?」 「まさか。ふらふらしてたらガラクタを売ってた露店の親父に掘り出し物だからってムリヤリ買わされちまったんだよ。実際吹いたのだってガキの頃以来だ。」 「そうか…」 それであれだけの演奏ができればやはり大したものだろう。 ナッシュという男はクリスが知るだけでも無駄に不運な男だが、生来器用な人間らしい。 いろいろ胡散臭い奴でもあるがここまで何でもできると素直に感嘆してしまう。 「いい曲だな、あれは。なんか心に響くような気がした。聴いた事のない曲だったが、ハルモニアの?」 「ああ───古い民謡さ。…クリスはハーモニカ、知ってたんだな。」 「生憎わたしには縁はなかったが、子供の頃旅芸人が吹いていたのを見た事がある。」 「なるほど。」 ハーモニカ自体はそう珍しい楽器でもない。 トッポ達は使わないが、よく旅芸人が演奏に使うのでビネ・デル・ゼクセでも買おうと思えば購う事はできる。 但し、ヴァイオリンやピアノに比べると格段に落ちるものの、店で売っている楽器類は総じて精密な工芸品として高価だ。 ものによっては下手な武器防具より値が張ったりする。 それ故上流階級の人間が嗜みとして楽器を習う以外では音楽を生業とする人間でもない限り、そうそう庶民が手にするものでもない。 しかも弦楽器なら似たようなものを手作りして代用する事はできるが、ハーモニカのような複雑な金属製楽器となると技術的にそうもいかないだろう。 それを所有していた経験があるとすれば、やはりこの男はその見事な金髪に相応しくそれなりの家の出身なのかもしれなかった。 現在彼が手にしているものも、ムリヤリ買わされたとは言っているが決して安くはないに違いない。 いつも金欠だとぼやいているくせに変な奴だと内心思っていると、クリスに向けられていたナッシュの目が楽しげに細められた。 「それなら、クリスも一度吹いてみてごらん。」 唐突にぽん、とその銀色の箱を手渡されて、クリスは思いっきり面食らった。 「な、な、何をいきなり…っ、絶対無理だ!」 わたわたとハーモニカを両手の上で躍らせながら思わずどもってしまう。 「だーいじょうぶ、簡単だから。息を吸って、吐く。それだけだよ。」 「ででででも!!」 自慢じゃないが、クリスとて一応はゼクセンの上流階級の出身だ。 幼い頃に読み書きと同様に嗜みのひとつとして音楽の手ほどきを受けた事は勿論あった。 聖歌隊に入っていた事だってある。そのおかげで音符だって読もうと思えば読めた。 ───しかしそれらが身になるかどうかはまた別物だ。 その頃から音楽より剣術の方が好きだったというのもあるが、どうやらクリスには音感なるものが絶望的に欠落しているらしく。 己の喉を含めたどんな楽器でもまともに使いこなせた試しがない。 加えてとにかく不器用なのだ、クリスという人間は。 誰よりもそれはクリスが一番よく分かっている。 そんな自分に初めて触る楽器が扱えるとは到底思えなかった。 あんな演奏を聴かされた後で誰がわざわざ好き好んで恥を晒すというものか。 ───それに。 「…あ、もしかして間接キスを気にしてるとか?」 やっと思い出したように呟く男の台詞に、クリスの顔が一気に紅く染まる。 今も着実に湖に沈みゆく夕日が頬に映っているせい…だけではない、と自分でも自覚しているのが余計に痛い。 「そ、そんな事ある訳ないだろうっ!!」 「ふーん。それは残念、意識してくれたんならそれはそれでおじさんとしてはちょっと嬉しかったんだけどねぇ。…でも、それだったら何も気にする事はないよな?」 「………………」 墓穴。そんな単語がクリスの頭に浮かんだ。 こちらの気持ちを見透かしたように、にやにやとクリスの顔を覗き込むナッシュの腹に一発拳を突き入れたい衝動を辛うじて押さえ込む。 ここで反応したりしたらこの男の言葉を認めたも同然である。 ───こうなったらヤケだ。 クリスはひとつ深呼吸すると、おそるおそる手の中の銀の箱を目の前に構えた。 緊張で手が震えるような気までする。 「ここがド、息を吹き込む。右隣がレ、吸うんだ。こんな感じで順番に吸って吐くを繰り返すと音階になる。ラとシは続けて吸うから気をつけてな。じゃ、ドレミファソラシドってやってみよう。」 横からナッシュがハーモニカを指差しながら言うのに頷くと、覚悟を決めてそれに唇を付けた。 …………プワァ───。 なんともマヌケな音が、湖面に響いた。 続けて言われた通りに「吸って吐く」を繰り返すものの、場所が悪いのか加減が悪いのか、不協和音の如く濁った耳障りな音の連続はとてもじゃないが音階とは言い難い。 「………やっぱり駄目だな、わたしは。」 ハーモニカを膝に下ろし、クリスは苦笑いを浮かべた。 だから言ったのだ、絶対無理だと。 分かっていても己の情けなさに溜息が出る。 と。 ふいに隣から腕が伸びて、クリスの持っていたハーモニカを掬い取られた。 あ、と思う暇もなくナッシュがクリスが口を付けたそれに戸惑いなく唇を重ねる。 ドレミファソラシド、と綺麗な音階が奏でられた。 「…ハーモニカってのはさ、実は凄く単純なんだよ。」 呆気にとられていると、ハーモニカを下ろしたナッシュがふわりと微笑んだ。 再びクリスの手にハーモニカを戻し、真っ直ぐにこちらを見つめる。 童顔のくせに年齢以上の深さを湛えた翡翠の瞳に捕らえられたかのように、クリスの身体は動く事ができない。 「息を吸って、吐く。そんなの人間に限らず生き物なら意識せずとも自然にやっている事だ。だけど無理に意識してやろうとすると、そんな事すらぎこちなくなってしまう事がある。上手くやろう。上手くやらなければ駄目だ。そんな風にがちがちになってしまうと、本当なら簡単な事でさえ難しく感じてしまう。───自分が自分でなくなってしまう。」 どきり、と胸が鳴る。 ナッシュはクリスから視線を外すとゆっくりと茜色と蒼色の入り混じる湖を見やった。 「ある程度はおれが教えてやってもいい。だけど実際に吹くのはクリスしかいない。誰もクリスの代わりに吹く事はできない。でもだからと言って、何も世界で一番上手い演奏者になる必要はないんだ。いつものように息を吸って、吐く。それがクリスらしさってもんだろう。必要以上に気負う必要はないとおれは思うんだけどね。…そうすれば、きっと上手く吹けるようになるさ。」 ───この、男は───…… 「………そう……だな…………」 声が、掠れる。 既に辺りは夕暮れというより夜に近い。一番星が頭上に輝いている。 ───いつの間にか殆ど水平線に沈んでしまった太陽の残り灯を見つめるクリスの目の奥が熱かったのは、気のせいではないだろう。 ごく自然に抱きかかえるように肩に回されていた男の腕が、ひどく温かかった。 『英雄』の名と周りの期待に押し潰れそうになっている自分を、こうして何気なく励ましてくれる。 ───いつだって、この胡散臭いナイトはクリスの事など全てお見通しなのだ。 「さて、と。そろそろお姫様をお城へ送り届けないと、仕事熱心な騎士様方に粛清されちまうな。」 そして水面に完全に日が落ち。 月と星々が僅かな光源となった湖畔でナッシュがすっくと立ち上がる気配がした。 相変わらずのふざけた物言いにクリスはくすりと笑ってみせる。 ───もう、大丈夫だ。 「お前と一緒に戻る方が煩いかもしれないけどな。ボルスに見つかれば剣の一撃くらいは覚悟しとけよ。」 「…脅さないでくれよ、それって洒落にならないぞ。おじさんもう若くないんだからさ。」 「最近運動不足だろう? ちょうどいいんじゃないか。」 「クリスちゃんってば冷たいっ! あんなに愛し合った仲なのにっ!」 「いい年して気持ち悪い声を出すな! というかいつ誰と誰が愛し合った!?」 情けない声を出しながらも当たり前のように手を差し出す男に支えられ、クリスも腰を下ろしていた城壁から立ち上がる。 ほんの少し腫れたクリスの目に気付かない振りをし、わざと馬鹿な事を言っていつもと同じように振舞う彼の心配りが嬉しかった。 「……とまぁ冗談はさて置き。じゃ、行きますかね。」 一通り漫才が終了し、ナッシュの声を合図に並んで表通りに向かって歩き出しかけて。 「待てナッシュ! これ…」 クリスは慌てて男の上着の袖を掴んだ。 漫才に気を取られて危うく忘れるところだったが、クリスの手には未だ彼のハーモニカがある。 だがしかしナッシュに返そうと差し出したそれは、男の手によってあっさりと押し戻された。 「ささやかながら姫君へのプレゼントですよ。受け取って頂けますね?」 ハーモニカごとクリスの手を包み込むようにして掌を重ね、片目を瞑ってみせるナッシュに、クリスは目を丸くした。 「ちょっと待ってくれ、こんな高価なものを貰う訳には…!」 「言っただろ、ガラクタ露店の掘り出し物だ。そんな気にするほど値は張らないから心配するなって。…少しは息抜きにもなるし、クリスもどうせなら吹けるようになりたいだろう?」 「で、でも…!」 確かに今の自分はこの楽器に興味がまるでない訳じゃない。 ナッシュのようにとまで贅沢は言わないが、いつか吹けるようになれればいいと思う。 値段についても彼の言う通りなのかもしれないが、それとこれとはまた話が別だ。 元々これはナッシュが買ったものである。たまたま自分がここに居合わせただけ。 先程の会話のせいで───自分のせいで彼が気を遣って言ってくれてるのだとしたら、申し訳なさ過ぎる。 そう主張するクリスとあくまでプレゼントするというナッシュの意見が対立する事暫し。 「───本当言うとな、それ、ムリヤリ買わされた訳じゃないんだよ。」 「…え?」 僅かな沈黙の後に発せられた言葉にクリスが顔を上げると、月明かりの下で何処か吹っ切ったような…悪戯のばれた子供のような笑みを浮かべる男と目が合った。 「自分でも単純だと思うが、一目惚れって奴さ。銀色にきらきら輝く小さな箱って、強いようで目の離せない誰かさんを連想させないか?」 「………………」 「だから、それはクリスに持ってて貰いたいんだ。───おれはやっぱり、本物の方がいいって解ったから。」 ふ、とクリスの顔に影が落ちたかと思うと。 温かいものが一瞬唇を掠める。 「───因みに、さっきおれが吹いてたのはハルモニアの古い楽曲で『愛しい人へ』って題名だ。しがない兵士がお姫様に恋をする話が元になっているらしい。」 これも運命って奴なのかもしれないな、と。 真っ赤な顔で完全に固まってしまったクリスの耳元で囁かれたのは、敗北宣言。 ───クリスとナッシュ。 二人が出逢ってから長い間、止まっていた時間が───距離が、動き出す。 ビュッデヒュッケ城の城下町では時折、いかにも素人が奏でるようなたどたどしいハーモニカの音とそれを包み込むような優しいハーモニカの音が交互に聴こえる事があるという───。 【うわ少女漫画だよ恥ずかしいなどうしたオイ座談会】 作者 「という事で100企画第5弾な今回は凄いよ! クリスがナッシュに鉄拳かましてないよ!!」 ナッシュ「そこかよ!!!」 クリス 「なんだ、やっぱり殴った方が良かったのか? それは悪かったな。」 ナッシュ「そんな訳ないだろう! クリスも素でボケない!!!(ビシィッ)」 作者 「まぁねぇ…最近のうちのクリスはナッシュに鉄拳制裁してなんぼってのがあったからなぁ。 たまにそれがないとこんなに少女漫画ちっくになるんだと私もしみじみしちゃったよ。 ラスト、平手打ちかますシーンをカットしたのは成功なのか失敗なのか……」 ナッシュ「……やっぱりシーンはあったのかよ……」 作者 「そりゃオチだからね(きっぱり)。でもなんとなく今回はほのぼのと終わりたかったのさ。 この後二人は本当に恋人同士になりました、という感じに見せたかったというか。」 クリス 「こ、こいびと………(真っ赤)」 ナッシュ「そういや今までの話は結局うやむやなのが多かったよなぁ。(←誰のせいだ)」 作者 「ま、だからといって今後の話がラブラブになる訳じゃないのはいつもの事だけどね。 基本的にうちの梨栗(に限らないけど)は一話完結で繋がってないから。 現にクリスが炎の英雄だったり、ヒューゴが炎の英雄だったりしてるし。」 ナッシュ「単に構成力がないだけじゃ……」 すぱーん。 作者 「(スリッパを仕舞う)……という事でめでたく金髪中年に一発かましたところで、 本日はお開きにしたいと思いますv(爽)」 ナッシュ「……そういうオチかよ……」 クリス 「……………(←どうせなら自分が鉄拳かましたかったとちょっと思っているらしい)」 やっぱりというか、100企画第5弾も梨栗です。 |