【love, only you】





「よーし今日も無事終了ッ!」

 バタンッ。

紺色の制服を納めたロッカーの扉を勢いよく閉め、ボクは大きく伸びをした。

「ね、何処かで御飯食べて帰ろうよ。ボクお腹空いちゃった。」

 隣で同じくロッカーを閉めた佳奈子に話し掛ける。

彼女は自分と同時期に警察学校に入り、唯一同じ署に配属されたのもあって職場で一番仲のいい友人だ。

高校時代からの親友である葵とは性格も雰囲気も全然違うけど、別の形でウマが合う。

「ごめんッ。約束があるの。」

 だが今日に限って佳奈子はすまなそうに手を合わせた。

「なになに、佳奈子ったらデート?」

「やだ、からかわないでよ。」

「ったく否定しないのが可愛くないんだから。それは寂しい一人者に対する挑戦よ?」

 ボクが何か言う前に別の同僚達が話に加わり、賑やかな笑いが更衣室に広がる。

それに困ったような表情を見せながらも佳奈子は本当に幸せそうで。

お先に、と部屋を出る彼女の背中を見送りながら、知らず、ボクの胸がちくりと痛んだ。

「ね、小蒔。それじゃあたし達のコンパに来ない? 弓道部の練習も今日はないんでしょ?」

「……え?」

「もう、ぼーっとしないでよ。ほら前から言ってたじゃない、西新宿署の若手エリートとの合コン。
小蒔を狙ってる男も結構いるって話よ? この前も紹介してくれって頼まれたんだから。」

「そうそう、ずっと彼氏を作らないなんて絶対勿体無いってば。」

「えー桜井さんってそうなんですかー?」

 途端に周りが騒がしくなる。

…こういうの、苦手だ。女同士の友情もいいけど、こういう会話は決まって胸が苦しくなる。

何も知らない同僚を責めるのは理不尽なのは分かっているけど。

正直に「あいつ」の事を話してもどういう反応が返って来るのか予想がつくから。

「……ごめん、ボクやっぱりパスッ! お疲れ様ッ!」

 まだ何か言っている彼女達を残し、ボクは慌ててその場を逃げ出したのだった。







 ざわ、と夜の街に風が吹き抜ける。

あれからすぐに帰る気にもなれなくて。ファーストフード店で軽く食事を済ませ、時間潰しにぶらぶらとウィンドゥショッピングをしている間に少し遅くなってしまった。

これからの季節を連想させる微かな熱気を帯びた空気の中、気まぐれのように吹く風が気持ちいい。

「…ッと。」

 風に翻る髪を押さえ、ボクはふと顔を上げた。

月と、それ以上に存在をアピールする都会特有の灯かりの下で舞い落ちるのは街路樹として植えられた桜の…緑葉。

(もう…本当に春が終わったんだ…)

 あいつが旅立ったのは春だった。例年より早く咲いた桜の花が満開の、春。

そして…それから何度春を数えただろう。

ボクを置き去りにして季節はどんどん過ぎ去っていく。




『待っていてくれ。』



 そう、言ってくれたから。

ずっとボクは待っている。

あいつを…あいつだけをずっと。

信じている。

あいつはきっとこの東京に、ボクの居る処に戻ってくる。 

約束したから。

───だけど。




「京一の、大馬鹿野郎─────ッ!!!」

 つい張り上げてしまった声に、ちょうどすれ違ったサラリーマンがびっくりしたように飛び上がった。






 最後に手紙…というかハガキが来たのは(それだって「俺は元気にやっている」としか書かれていない何とも味気ないものだった)4年半前。

5年前の春、高校卒業と同時に剣の修行をすると言って中国に渡った京一だったが、早くも半年で便りは途絶えた。

それ以来、電話はおろか全くの音沙汰なしだ。

話に聞いたところではご両親にも、京一の相棒であるひーちゃんにも何の連絡もないらしい。

広い中国の何処に京一がいるのか予想もつかない以上、こっちはひたすら待つしか方法はなくて。

生きているのか死んでいるのかすら分からないこの状況で、ボクに怒るなという方が無理だろう。



「あんまり待たせてると、ホントに別の人と付き合っちゃうからッ!!」



 できもしないのは分かっているけど、いいかげん叫びたくもなるというものだ。

いくらあいつを信じていても、モノには限度がある。心配する気持ちは抑えられない。

無茶をやって行き倒れてはいないだろうかとか。

パンダに襲われたとかだったら洒落にならないとか。

……………信じていても。

これだけ長い間、顔を見ていないと不安になる事だって、ある。 

もしかしたら、あっちで素敵な女性でも見付けたんじゃないだろうか。

だから東京に戻って来ないんじゃないだろうか。

どんなに考えないようにしても、そんな事まで考えてしまう自分が嫌になる。

───高校時代、散々京一に男女呼ばわりされた。

だったら京一がいない間に少しでも女らしくなって驚かせてやろうって。

お化粧をして、苦手なヒールのある靴を履いたりするようにもなったけど、ボクは結局根本的に何も成長していないのかもしれない。



「はぁ…」

 自然、大きな溜息が出る。

先程の佳奈子の幸せそうな顔が脳裏に浮かんだ。








「………ん?」

 と。

じわりと浮かびそうになった涙を慌てて振り払ったボクは、思わず足を止めた。

街灯の光も殆ど届かないような薄暗い道の脇で懐かしい制服姿の少年が3人ばかり、何やら固まっていたのだ。

たまたまその中の一人が赤茶色に髪を染めていて、後姿があいつを思い起こさせたから余計に気になったのかもしれない。

 が。警察官としての勘という訳じゃないけど、よく見れば明らかに様子がおかしい。

最初は気が付かなかったその場所は、自転車置き場のようだ。

彼等が手にしているのは何十本もありそうな鍵の束と…ペンチ?

「何してるの、キミ達。その制服は真神だよね?」

 近付きながら、先日パトロール中に出遭った少年達を思い出す。

自転車の二人乗りをしていた双子らしい彼等も、真神の生徒だった。

そしてどこか懐かしい雰囲気を漂わせていた元気な少年が言っていた───自転車を盗まれた、と。

「…ッ!!」

 案の定、3人が驚いたように一斉にこちらを振り返る。

茶髪に金髪、耳にはいくつものピアス。咥え煙草。名札はないけど、3年生くらいだろうか。

時代は変われど、ボクが高校時代に《仲間達》と一緒に何度も闘うハメになった、いかにも不真面目そうな少年達の典型と言えるだろう。

その後ろで高そうなスポーツタイプの自転車の盗難防止用チェーンがもう少しで切れそうになっていた。

───疑惑が確信になる。

ボクは腰に手を当て、一気に言い放った。

「キミ達、煙草はハタチからだってのは小学生だって知ってるぞ!! それと、自転車泥棒は立派な犯罪なんだからねッ!!」

 今ボクは制服じゃないけど、現場を目撃したからには黙ってはいられない。

京一が中国での修行を選んだように、この街を護る道を選んだのは、他ならぬボクなのだから。

「あー? 何だてめェ、女がエラソーに出張ってんじゃねーよッ。」

「痛い目みてェのか!?」

「ヤッちまうぞオラァッ!」

 しかしやはりというか、相手は全く聞き入れる様子もなく逆に凄んでくる始末だ。

でもここで負けてはいられない。ボクはキッと少年達の目を見据えてやった。

「ボクは警官だッ! それに真神の先輩として後輩が悪い事をしようとしてるのを黙って見過ごす事なんかできないよッ!」

 ここで昔の刑事ドラマみたいに警察手帳を出せたら少しはサマになるかもしれないけど、現実はそうはいかないのが哀しいところだ。

というのも、警察手帳は勤務時間外は盗難や悪用を防ぐ為に署で纏めて保管されるのだ。

どっちにしろ交通安全課という部署柄、滅多に持ち出す事のできない拳銃も手錠も当然の如く現在は所持していない。

それでも学校と顔さえ分かれば、例え逃げられても学校に協力を要請して後で事情聴衆をする事も可能だろう。

ちょうど葵がこの春から真神に赴任しているから、大袈裟にする事なく調査を進める事もできるかもしれない。常習犯なら既に補導暦がある可能性もある。

だけど数え切れないほどの想い出がある、大好きな学校の先輩として。

できれば罪を認め、自分から出頭して欲しかった。

「ちッ…マジかよ?」

 警官、の2文字に一瞬彼等が怯む。

しかしそれも本当に一瞬だった。

「テキトーな事言ってんじゃねェ、どこに証拠があるってんだッ!」

「仮にマジでサツだとしても気にするこたァねーよ。俺達は少年法のおかげで何やっても大した罪にゃならねーしな。」

「へッ…よく見りゃ結構イケてるじゃねェか、オネーサン。『先輩』っつーならカワイイ『後輩』と遊んでくれたっていいよな?」

 …げ。出頭どころか、どうやら自転車からターゲットが変更されたらしい。 

運悪く完全に人通りの途絶えた道で、ボクは咥え煙草を道路に吐き捨てた少年達にあっという間に囲まれてしまった。

こういう時に限って署の弓道部で使う道具一式も持っていないのが悔やまれる。

赤茶色の髪の───近くで見れば京一とは似ても似つかない少年の腕が、無遠慮に肩に廻された。

「───やァッ!」

 背中を駆け抜けた悪寒に。

反射的にボクは彼を背負い投げの要領で投げ飛ばしていた。

そのまま腕を逆関節に極め、少年の背をスカートから出た膝で抑えてアスファルトの道路に沈める。

残りの2人がうお、と驚きの声を上げた。

───弓がなくても、これくらいはボクにもできる。

もともと運動神経には自信がある。そして警察学校で習う護身術は伊達じゃない。

休日に趣味と実益を兼ねて、合気道師範の腕をもつ雪乃に特訓して貰った事もある。

 でも。これが通用するのは…せいぜい、一人。

扱い慣れた弓矢ならともかく、ボクはひーちゃんや醍醐クンみたいに体術に《力》や《氣》を乗せるまではできない。

ましてや旧校舎の鬼や化物と違い、大きな怪我もさせずに(人間相手の場合、下手すれば過剰防衛になってしまう)上手く気絶させるなんてのもできないから、関節を極めた手を離せば終わりだ。

ほんの僅かな時間稼ぎにしかならないのは自分が一番よく解っている。

素早く体勢を整え、一旦距離を取ろうとした途端。

「てめ、ナメた真似しやがってッ!」 

 ドンッ。

ボクは逸早く反応した金髪の少年に横から突き飛ばされてしまった。

「…くッ…」

 咄嗟に道路に手をついて受け身をとったので怪我はないけど、このタイムロスは痛い。

「オネーサン。タダで済むとは思ってねーよな?」

「……………」

 スカートの裾を気にする余裕もなく道路に片膝を立てて見上げるボクを、関節技から解放された少年を含めて今度こそ本気になったらしい3人が見下ろしている。

じわり、と掌に汗が滲んだ。

「素直に謝れば、少しは手加減してやるかもしれねーぜ?」

「どうせならアンタも楽しんだ方がトクだろ?」

「勿論俺らも楽しませて貰うけどなッ。」

 下卑た笑いがボクに向けられる。

明らかにボクが泣き叫び、許しを請うのを望んでいる表情。

この少年達はこうして歯向かう者を脅し、弱い者を甚振る事に何の疑問も抱いていない。

悪い事を悪い事だと知っていて、自ら選んでいる。それを楽しんでいる。

一人だと何もできないくせに集団だと強くなったと錯覚し、好き勝手に振舞う事に慣れている。

そんな奴等には負けられない────絶対に。

5年前、東京を…大切なものを護る為に学んだ事は、無駄じゃない。

「───ボクは、負けない。キミ達こそ、改心するなら今のうちだよッ!!」

 不安を微塵も見せず、ボクは正面から彼等を睨みつけてやった。

大丈夫。きっとチャンスはある。

ボクは……独りじゃない。

ぎゅっと、右手を握り締めた。

「てめェッ、本気で痛い目にあわなきゃ分からねーようだなッ!!」

 一向に屈する様子のないボクにキレた茶髪の少年が、腕を振りかぶったその時。





──────光が、走り抜けた。





 呆然と立ち尽くすボクの目の前で。

立ち塞がっていた3人は正確に急所を狙った強い《力》に吹き飛ばされ、呻き声をあげる間もなくあっさりと気絶した。

離れた位置からこんな事ができる人間は、ボクの知る人達の中でもそう多くはいない。

そしてこの技は───最後に見た時よりも遥かに精錬されているけど、確かに見覚えがある。




「ったく同じ真神でもさっきの『後輩』とはえらい違いだぜ。ま、命に別状はねェから暫く病院で反省するんだな。」 




 背後から徐々に声が近付いてくる。

脚が、震えた。

信じられない。

これは夢…なのだろうか。

同時に今頃になって騒ぎが広がったのか、ざわざわと人が集まってくる気配がした。

救急車、と誰かが叫ぶ声がする。




「追求されるのも面倒だ。行くぜ─────小蒔ッ!」




 そしてボクは。

未だ状況が飲み込めないまま突如現れた人物に腕を引かれ、なし崩し的に5年ぶりの逃走を実行するはめになったのだった。 







「はぁ、はぁ…も、ダメ…」

「これくらいでバテるってのは運動不足なんじゃねーか? なまってるぞお前。」

「体力馬鹿のキミと一緒にするなッ!…って昔と違って今のボクは警官なんだぞ!! 報告義務があるんだってば!!」

「そんなの明日でもいいじゃねーか。どうせ仕事なんだろ。」

「そーゆー問題じゃないッ! 助けてくれたのは嬉しいけど、関わった以上キミだって例外じゃないんだからねッ!」

「そこはそれ、後はお前に任せたッ。いっそウルト○マンが暴れるだけ暴れて星に帰った事にするとか───」

「そんな話が通用するかぁ!!」

 どれだけ走っただろうか。

ようやく辿り着いた人影のない公園の街灯の下で、ボク達は改めて向かい合った。

 これからの季節を無視したボロボロのモスグリーンの長袖コート。

白いTシャツ。大きなセイル地のリュック。

首筋まで伸びた赤茶色の髪の毛は日に焼けていて。

5年前より大人っぽくなった、精悍な顔立ちと鍛えられた体付き。

身長も伸びているんじゃないだろうか。

そして肩に乗せられているのはトレードマークである、竹刀袋に入った木刀。

「…小蒔?」

「……………」

 夢じゃない。本物の京一だ。

氣を探るのが苦手なボクにだって分かるくらい、京一の纏う氣は強く精錬なものになっていたけど。

不敵な笑顔も、減らず口を叩く口も、何度もボクのピンチを助けてくれた腕も。

全然、変わってない。

急に黙り込んだボクに怪訝な目を向ける京一を前にして、ボクは大きく息を吸い込んだ。




「この、馬鹿ぁ───────ッ!!!」

 バキィッッ。

次の瞬間には渾身の右ストレートが炸裂する。

久々の感覚に、腕が痺れた。





「ずっと、ずっと何も知らせてくれなくて、ボクが、どんな気持ちで待ってたと思ってるんだよ…ッ!」

 抑えようとしても抑えられない。

後から後から気持ちが溢れる。

絶対泣かないって決めていたのに涙が止まらない。

「信じてたって…逢いたいものは、逢いたいんだからッ…」

 そのまま京一の厚い胸を馬鹿みたいにぽかぽかと叩く。





 京一を送り出したのはボク。

京一もボクを信じて旅立った。

それでも、心の奥で望むのは唯ひとつ。

どんなに頭で理解しようとしても。

逢いたいという気持ちは止まらない。

自分の気持ちを偽る事はできない。

嫌な女だと分かっていても、友人が幸せそうに恋人と過ごすのを見るのが辛かった。

葵とか、ひーちゃんとか、醍醐クンとか。

懐かしい高校時代の《仲間》に逢う度に、京一だけがその場にいない事が苦しかった。

ボクは、そんなにできた女じゃない。





「………悪ィ。」

 ボクの拳を避けずに受けた京一の声が、頭上から静かに振ってくる。 

次いでゆっくりと腕がボクの背中に廻された。

まるで初めて抱き締められた時のように、ボクの肩がびくりと震える。

忘れられない、京一の匂い。

ボクの身長が止まった分、やっぱり京一との身長差は広がっている。

「───連絡をとれば決心が鈍りそうだった。何も成長しないまま、お前のいる日本に帰っちまいそうだった。」

「……………」

「それじゃ、意味がねェ。俺は…本当の強さを身に付けたかった。」

「……………」

「正直、今でも俺は完璧じゃねェ。偉そうな事を言っても死ぬまで俺は本当の強さって奴を探し続けると思う。」

 京一らしい、真っ直ぐな言葉。




「───けど、もう俺は迷わない。今までの分も…これからはずっと、お前の傍にいるから。」




 いいか?とボクの涙を己の指で拭いながら問い掛ける京一に。

嬉しくて、嬉しくて。

ボクは京一の腕の中でこくりと頷く事しかできなかった。




 やがて───静かに、京一の唇がボクのそれに重なった。







 そして。 

「…痛ッ!あ、脚が…ッ」

「おいおい、何やってんだお前は。ほら、肩貸せ。」

「言っとくけど半分は京一のせいだぞッ。パンプスで走るのって大変なんだからッ!」

「ちょっとは女らしくなったと思ったら全然変わってねェな…まぁ、小蒔らしいっちゃ小蒔らしいけどよ。考えなしにああいう輩に突っ込むトコロといい。」

「うッ…」

「状況判断もできねーようじゃ警官としてまだまだだな。俺の胆を冷やした罰は受けて貰うぜ?」

「うわ!? 何を…降ろしてよッ!」

「どっちみち歩けねーんだろ? このまま運んでやるよ。」

「って何処に─────!?」

「へへへッ…決まってんだろ♪ …お? もしかして胸、成長したんじゃねェか?」

「〜〜〜セクハラで逮捕してやるッ!!」

 パァ───ンッ。

夜の公園に今度は派手な平手打ちの音が響く。




────ずっと、待っていた。

5年前にボクの心を盗んだまま姿を消した泥棒を。

やっと捕まえた。

もう、離さない。




 ボクをお姫様抱っこしたまま苦悶する京一を、真っ赤な顔で睨む。

そして再びボクは京一の首に抱きついたのだった。







───5年前から右手の薬指にはめられている銀の指輪が、月明かりを受けてきらりと光ったのを瞳の端に映して────。






            【キリ番を抜かせばマジで何年振りだよ座談会】

京一「しっかし本当にまた俺達の話が出るとは思わなかったな…。

   キリリクは一応シリーズではあったけど、ひーちゃんと美里メインだったしよ。」

小蒔「他の終わってないシリーズをほったらかして何年も前に完結している話を書く辺り、

   作者の捻くれっぷりもある意味凄いよねぇ…(しみじみ)」

京一「なんでも、久しぶりに双龍変を読んで急に5年後の俺達を書きたくなったらしいぜ。

   だから直接の関係はないが本文にもそれらしきフリが入ってるんだと。

   まぁ、いつかは帰国後の話を本当のハッピーEDとして書きたいとは思ってたらしいけどな。」

小蒔「…5年後の京一、ほんと別人だもんね…」

京一「………喧嘩売ってるのか?」

小蒔「だって!! 龍紀クンへの台詞、高校時代の京一じゃ絶対出なかったってば!!(力説)」

京一「…あのなァ、人を何だと思ってんだ。俺だって5年山篭もりすれば成長もするっての。

   ────んな事言ってると襲うぞコラ。」

        がばっ。←後ろから羽交い締め。しっかり手は成長した(笑)胸に。

小蒔「うわぁぁぁぁぁ!? き、鬼哭飛燕──────ッ!!!(真っ赤)」←射程無視。

        頑張れ京一。5年のブランクは大きいぞ(爆)。







   ぐはぁッ。やっちまったい。久々に砂を吐きました(笑)。
いや…確かに双龍変を読んでその後を書きたくなったのもあるけど
某企画で鬼畜な京一を書いた反動(笑)でカッコイイ京一っつーかラブラブな話を書きたくなったというか…。
つーか外法小説の間の九角×女主とパッと見た感じ同じようなオチなのに
この扱いの差は現在の私の愛情の差なのか?(大笑)