お題続きその4。(その3は裏)

お題元:キスの場所で22のお題(配布者:悠樹様)








───守り、守られている。
この気持ちはただの幼馴染、機械鎧技師と患者という関係に対するものではないのだろう。
本当はずっと前から知っていた。













「エド、もう自分の分食べたの? あたしの一口あげよっか?」
「…いらねーよ」
「遠慮しなくていいってばー。ほら、溶けちゃう」
「……………」
「あ、うわ、ほんと溶け……早く早く!」
「……………………」
「!? ちょっ、な…っ」
「…………ゴチソウサマデシタ。あんまり油断すんなよ、そのうちこれくらいで済まなくなるぞ」
「ば、馬鹿エドエロ豆! こんな事するのはあんたくらいよ!」
「もう豆じゃねぇし。まだまだ伸びるぞオレ」
「〜〜〜知らない!!」

暑い夏の日の買い出し。
買ったばかりのアイスを二人で並んで食べ歩きながらの会話。
無防備に差し出されたソレにこいつの手首ごと吸い付くと、慌てた様子の幼馴染が視界の端に映る。
イタズラとはいえ少しやり過ぎたかと反省しつつも、己の欲を止められなかったのも事実。
色々、時間の問題なのかもしれない。












映画の主人公とヒロインのように、夜のバルコニーで久しぶりの再会と手の甲にキス。

「知ってるか? ここへのキスって敬愛って意味らしいぞ」
「そうなの? エドも?」
「おう。すっげーおまえを敬愛してる。昔からな」
「……………」

照れもせずに言ってのける婚約者に、思わず絶句。
ああもう。なんでこいつは時々とてつもなくストレートなんだろう。
どう反応すればいいか考える間もなくふわりと抱き寄せられ、あたしはゆっくりと目を瞑った。







長かった……裏でお題アップしてから既に半年以上だよ……どうしてこうなった。
ていうかネタ出しから清書、塗りまで時間掛かり過ぎだー!!
夏前にラフ描いたから2枚目こんなネタ絵だったのに、既に夏も終わって秋の初めとか季節感ガン無視ですみません。
できれば今年中にお題全部終わらせたいんだけどなぁ。流石に自然消滅はしませんよ!


(15.9.12.UP)