※鋼原作が終わる1年前から始まった乙女兄さんシリーズも漸くこれで最終回です。

順番は表EW36→37→38→40→41→小話15→(ピクシブにあるボツ漫画=裏EW49)
→表EW43→44→49→52→54→58→裏56→裏57→表63(コレ)。

これ単体だと話が分かり難いエピローグ的なものなので、できれば全て順番に読んで下さると嬉しいです。



















───夢を見た。

あれは何歳の時だろう。

物心ついたばかりの幼い子供のような、つい最近のような、不思議な感覚。

夢の中のあたしは一人ぼっちで泣いていて。

それが実際にあった出来事なのか、単なる夢なのかは分からない。

ただもう寂しくて悲しくて苦しくて怖くて仕方なくて。

真っ暗な闇の中に取り残されたような不安に押し潰され、息ができなくなる。

それがふっ…と急速に和らいだのはいつの間にか隣に立っていた少年のおかげだった。

無言のまま、少年の手があたしの頭にぽんと置かれる。

大丈夫だと。オレがいるからと。

言葉はなくとも伝わる、それだけであたしは全て救われたような気がして微笑んだ。













「……ん………」

「悪い、起こしちまったか?」



何かが離れる気配と聞き覚えのある声に意識が浮上する。

なんだか頭がぼーっとしてふわふわしてここは何処なのかと一瞬悩み、

薄く開いた目に映った天井で自分がリゼンブールの自室に寝ていたのだとやっと理解した。

そうだった。あたしは昨夜ラッシュバレーでの修行を終えて帰ってきたばかりで。

エドの作ってくれた豪華な夕食を食べて、プロポーズされて、それから────



「……………」



────ふわふわしていた記憶と視界が徐々にはっきりしてきた。

カーテンの隙間から入ってくる陽射しのせいで部屋の中は薄暗さと眩しさが同居している。

ここから時計は見えないが、この様子だと朝といっても結構な時間が過ぎているようだ。

横たわったまま先程声のした方向に恐る恐る頭をずらすと、ベッドの端に腰掛けてこちらを見下ろす婚約者とばっちり目が合った。



「……あー…、お、オハヨウ?」

「お、はよ…………〜〜っ」



おそらくエドもなんて声を掛ければいいのか迷ったのだろう。

何故か疑問形カタコトのぎこちない朝の挨拶に釣られて返事しながらも、

本人を目の当たりにして昨夜の事が具体的に思い出され、声にならない叫びが出そうになる。

しかもエドは既にコットンシャツにニットジャケット、ジーンズという普段着に着替えているのに対し、

自分はまだパジャマ姿で………ってそういえばパジャマを自力で着た覚えもない。

となると必然的に誰かの手を借りたという事で。

微かに残る記憶を掘り起こせば、「真冬に風邪ひかせる訳にはいかねぇだろ」とか言って

すっかり力が入らなくなってしまったあたしの身体をタオルで拭いて、クローゼットから引っ張り出したパジャマを着させて、

ついでにシーツまで取り替えてくれたマメな男がいたようないなかったような────

蘇る記憶にみるみる自分の顔が真っ赤に染まっていくのが分かった。

エドの顔をまともに見ていられなくて反射的に上半身を起こそうとして。



「っつ……!」

「お、おい、ウィンリィ!?」



ズキンと身体の内側から響くような鈍い痛みと違和感に思わず息が詰まった。

────本当に、これは夢じゃない。

蹲るように固まってしまったあたしの背中を、ベッド端から立ち上がったエドが慌てて支えてくれる。



「大丈夫か!? 無理すんなって!」

「だ、大丈夫…………ちょっとびっくりしただけだから。病気じゃないんだし、すぐ治まるとおも」

「全然大丈夫そうじゃねぇし! 起こしちまった俺が言うのもなんだが、もう少し寝とけ!」

「でも」

「いやマジでごめん、俺が悪かった、反省してる!!」



土下座でもしそうな勢いで謝り倒すエドに、こちらの方が驚いてしまう。

何を大袈裟なというあたしの視線を受けて、エドは僅かに目を泳がせた。よく見ればエドの顔も赤い。



「……その、起こしちまっただけじゃなくて、さ。俺が調子乗って無理させ過ぎちまったのが悪い訳で……

せめて今日くらい謝らせてくれ。等価交換って訳じゃないが、今日は洗濯でも掃除でも何でも俺がやるし」

「……前々から思ってたけど、あんたってあたしを甘やかし過ぎだと思う」

「おまえほどじゃねーよ。何度勝てる気がしねぇって思ったか」

「へ?」



ヂリリリリン、ヂリリリリン。

エドの言葉にどういう意味かと首を傾げたところで、階段下から電話の呼び出し音が響いてきた。

壁の時計を見やれば時刻は10時半、仕事の電話が入ってきてもおかしくない時間だ。

この家の留守番はばっちゃんからロックベル工房を預かるという事でもあるのに、完全に寝坊してしまったらしい。



「エドちょっと退けて、出なきゃ───」

「おまえより俺のが早いだろ、いいから待ってろ! 電話番くらい俺でもできる」

「ちょっ、エド───」



ベッドから立ち上がろうとしたあたしを制し、あっという間に部屋を飛び出してバタバタと階段を駆け下りていくエド。

呼び出し音はすぐに鳴り止み、ぼそぼそと微かに話し声が聞こえた。



「……どうしよう」



ぽつりと出たのは困惑混じりの苦笑。

確かに今の自分は階段を走れる気がしないし、

この家に住んでいた事もあるエドが電話に出るのは珍しい事でもないのでその点については何の心配もないが、

これまでの会話ですっかり目が覚めてしまった。

どちらにせよもう仕事場を開けなければいけない時間だ。

昼過ぎにはばっちゃんも帰ってくるのだからここでのんびりしている訳にはいかない。

というかあの幼馴染兼婚約者は本気であたしに甘過ぎる。

ベッドに座ったままなんとなく部屋を見やれば取り替えたシーツもタオルも目に入る範囲になく、

あたしが眠っている間に風呂場にでも持って行ってくれたのだろう。

他に昨日の夜の痕跡を残すものは何もない。



(ってあのベビードールも───────!!?)



白いフリフリリボンの上下セットがない事に気付いてまたも顔が沸騰する。

いや色々放り投げられた状態で朝まで放置っていうのも気まずいけども、

エドにアレを片付けられるのはこちらとしてはとてつもなく恥ずかしいんですが。

ああでも今履いてるパンツもクローゼットから出して貰った覚えがあるし、もう何もかも今更なのかもしれない。

ていうかさっき起きた時の様子からして思いっきりエドに寝顔見られてたよね、ヨダレとか垂らしてなかった!?

昨日までは寝顔見られるくらい小さい頃から当たり前過ぎて気にもならなかったのに、今はそれが猛烈に恥ずかしい。

これが大人になるって事なのかと明後日の方向に思考が飛びそうになる。



「………………おまえはまた何をしてるんだ。今度はダンゴ虫か?」

「はう!?」



頭を抱えてベッドをゴロゴロしていたところで、いつの間にか部屋に戻ってきていたエドの声に文字通り飛び上がる。

あたし、昨日からエドに色々かっこ悪いところを見られっぱなしだ。



「なななななんでもない! 電話、誰からだった!? 急ぎの用事じゃない!?」

「ああ、うん、ばっちゃんからだった。…………用事っつーか、伝言っつーか」



慌てて話を反らすあたしを特に気にするでもなく、なんとも複雑な顔で苦笑するエド。

そのまま戸口からベッド脇に歩み寄り、再びあたしに背を向けて腰掛ける。

エドの体重を受けてぎしりと鳴ったベッドに心臓がどきんと跳ねたが、そこは気付かない振りをした。



「ばっちゃん二日酔いで今日は夜まで帰れそうもないから、店を臨時休業にしろってさ。

幸い定期検診や急ぎの患者はいないし、仕入れ先にも連絡してあるから問題ないらしい」

「待って。ばっちゃんが二日酔い?」

「まぁ、そういう事なんだろうな。ほんとばっちゃんには頭上がらねぇ。ウィンリィをゆっくり休ませてやれって言われた」

「〜〜〜〜っ」



村でもウワバミと名高いばっちゃんがそう簡単に酒に潰れるなんて事はあたしの知る限りあり得ない。

そもそも、こうしてエドと二人っきりで彼の誕生日を迎える事になったのだってばっちゃんの策略な訳で。

気遣いは有難い事この上ないけど、こう何から何まで身内にお見通しってのもどうなんだろう。

ベッドに腰掛けたまま天井を見上げ、淡々と言葉を紡ぐエドの声は開き直ったのか意外にも落ち着いているが、

その隣で膝を抱えて顔を埋めてしまったあたしは多分正常な反応だと思う。



「とにかく、お許しも出た事だし今日は大人しくしとけ。眠れなくても横になってるだけで少しは楽だろ」



僅かな間を置いて、ぽんと頭の上に重みが掛かった。

優しく撫でるでもなく、髪をくしゃくしゃにかき混ぜるでもなく、ただ頭の上に置かれた温かい掌。



────そうだこの手だ。これに何度、あたしは救われただろうか。



ぼんやり覚えている夢の中でもエドはこうしてあたしを落ち着かせてくれた。

父さんと母さんが亡くなった時も、その命を奪った人を目の前にした時も、崩れ落ちそうになったあたしを支えてくれた。

昨夜の夕食後、エドに誘われて内心緊張でがちがちになっていた時もそう。

決して大袈裟に慰めたり励ましたりはしないけれど、エドはいつだってあたしの味方だった。

幼馴染から婚約者になっても───身体を重ねた後も変わらないその仕草に、すとんと嘘みたいに肩の力が抜ける。



「あは…は…」

「ウィンリィ?」



なんか、ほっとしたら今度は笑えてきた。

さっきまでエドの顔を見るのも恥ずかしくて堪らなかったのに、恥ずかしいと感じていた事も滑稽に思えてしまう。

膝を抱えて顔を毛布に埋めたままくすくすと笑うあたしに、エドの怪訝そうな声がかけられる。

一人でジタバタゴロゴロしていた人間がいきなり笑いだしたら誰だって不気味に思うだろう。

それがまたおかしくて、頭の上から掌が退けられるのと同時にあたしは顔を上げてエドに向き直った。

首元のベビーリングのネックレスが揺れてちゃりんと小さな音を立てる。



「───エド、有難う。エドがエドで良かった」

「ウィン───」



上手く説明できないけれど、エドに感謝の言葉を伝えたくて仕方なかった。

今日この日に言うのなら、『生まれてきてくれて有難う』が一番シンプルだろうか。

もう大丈夫。いつものあたしに戻れる。

ありったけの笑顔を向けられて、肩越しにこちらを見下ろしていた金色の瞳が見開かれた。

それから全て理解したようにエドの口角が上がるまで約2秒。

ああ、あたし、エドのこういう表情も好きだ。

自信と実力に裏付けされた大人びた笑みと悪戯っ子のガキ大将のような強気な笑みが交じり合い、人を惹きつける。

エドに任せれば何も怖くないと思わせてくれる。



「…っとに、おまえは───」



ヂリリリリン、ヂリリリリン。

そこで何か言いかけたエドを遮るように、またも階下から電話のベルが響いた。



「ば、ばっちゃんの言い忘れかもしれねぇ! 行ってくる!」

「あ、うん───」



やけに慌てた様子で部屋を飛び出していく背中に掛けた声が届いたかは怪しいが、今回も有難くエドに任せる事にする。

ばっちゃんからの電話にせよ、そうでないにせよ、仕事絡みでないとしたらそう急ぎの案件でもないだろう。

階下に辿り着いたのだろうすぐに鳴り止んだベル音を確認しつつ、さてこれからどうしようと再び自問した。

休んでいいとは言われたものの睡眠時間は足りてるし動けない訳でもなさそうだし、

彼女の意地とかじゃなく今日くらいはエドにご馳走を作ってあげたい。

今からアップルパイ焼けるかなと材料を脳内にピックアップしたところで、小さくきゅるるとお腹が鳴った。

昨夜から何も食べておらず、普段ならとっくに朝ご飯を済ませている時間である事を踏まえれば当然か。

結局あたしは色気より食い気なのかもしれないと我ながら呆れるやら感心するやら。

そうこうするうちに電話を終えたらしいエドが階段を上がってくる足音が廊下からトントンと響いてきた。

その足取りが何か考え事でもしているかのようにゆっくりなのは気のせいだろうか。



「おかえりなさい……ってどうしたの、その顔。ばっちゃんからじゃなかった?」

「あー………ばっちゃんではなかったんだが………」



扉から現れたエドの顔は最初の電話から戻ってきた時以上になんとも微妙で、

本人もどういう顔をしたらいいのか迷ってるといった感じだ。

驚き、呆れ、困惑、色んな感情が混じっているというか……だけど決して相手を嫌がってはいない複雑な表情。

電話の相手がロックベル工房の仕事関連や知らない人だったらこういう顔はしないだろう。



「あ。もしかして……」



ピンと閃いたのとほぼ同じくして確信する。

ばっちゃんと同等、もしくはそれ以上にあたし達の事をよく知ってる人がいるのだ。

あたしの言葉を受けてエドが頷く。



「おう。アルだった。なんでこうタイミングまでばっちりなんだかな……

電話に出た途端、俺が名乗る前からおめでとうって言われた。ウィンリィにも婚約おめでとうって伝えてくれってさ」

「……………本当にそれだけ?」

「…………………がっつき過ぎだ、ウィンリィを壊す気かってすげー怒られた。断っておくが俺は何も言ってねーぞ」

「〜〜〜〜〜〜〜っっ」



ついさっきもう大丈夫だと思ったばかりだったのに、早くも頭を抱えて前言撤回したくなる。

エドやばっちゃんに対する気恥ずかしさと、同年代の男の子に知られる恥ずかしさはまた別だ。

あたしも、おそらくエドも、18歳になったら云々という話はアルに敢えて説明していなかった筈だが

こちらから言わなくても全部分かってしまうのがアルらしいというかアルなら納得というか。

今はシンに滞在中の彼が次に帰ってきた時、あたしは平静でいられるだろうかと本気で悩んでしまう。



「ウィンリィ」

「うあ!?」



すぐ近くで聞こえた声に顔を上げると、予想よりずっと近くにエドの顔があって心臓がこれでもかと跳ねた。

いつの間にかベッドに片膝を乗せるようにして近付いていたエドは、ひとつ呼吸を整えると正面からあたしを見据えた。

その目があまりにも真剣で、逸らす事ができない金色の瞳に吸い込まれてしまいそうだ。



「改めて言うぞ。俺もウィンリィを好きだ。大好きだ。愛している」

「…………………」



この時のあたしはさぞ間抜けな顔をしていただろう。

何かで聞いた、ハトが豆鉄砲をくらったという表現が相応しいかもしれない。

あまりにあたしが唖然としていたせいか、エドが不貞腐れたように口を尖らす。



「どんだけ驚いてるんだよ。返事くらいするぞ、俺だって」

「返事? え? ………あ、あああああああ!?」

「………おまえ、自分が言った事忘れてただろ」

「わ、忘れてはいないけど!」



確かにあたしも10時間ばかり前に同じ事を言った覚えは……ある。

初めてエドとひとつになれた時───心から、そう思ったから。殆ど無意識だったと言っていい。

あの時のあたしはとにかくいっぱいいっぱいだったから、エドの返事がどうとか考える余裕もなかった。

またも蘇る夜の記憶に顔が火照るが、それ以上に彼の口からその言葉がすんなり出てきた事に驚きを隠せない。



───16歳の夏、長年の幼馴染期間を経て恋人同士になってからもエドは滅多に好意を口に出さなかった。



元々エドは自分の気持ちを素直に表に出すようなタイプじゃない。

誰よりも優しいのに口下手でぶっきらぼう、照れ屋で強情で意地っ張りなところもある。

そんなエドだから気持ちが通じてからも極たまに「惚れてる」という表現こそすれ、

「好きだ」「愛してる」なんてはっきり面と向かって言われた事は皆無だ。

でもそれは実はあたしにも当て嵌まる事で、エドに対して「好き」と言った回数は片手で足りるくらいだったりする。

今となってはお互いわざわざ言わなくても分かってるというのは勿論だが、幼馴染期間が長いからこそ、

そういう言葉での遣り取りが照れ臭くて仕方ないのだ。

だからこそ昨夜の直球ストレートなプロポーズに驚いたのも記憶に新しい。




「………うわあ。改めて言われると凄くむず痒い。ていうかエドがエドじゃないみたいで気持ち悪い」

「おっまえ、ここでその言い草かよ!!」

「あはは、ごめんごめん」



お決まりのような憎まれ口の応酬は、お互い赤い顔を誤魔化す照れ隠し。

この様子からしてエドはあたしが起きるまでずっと「返事」のタイミングを計っていたのだろう。

人一倍照れ屋なくせに何時間も前の言葉をスルーしないのが、変に律儀で真面目なエドらしくて頬が緩んでしまう。



「でもなんであの時じゃなくて今?」

「………。男がヤってる時しか言わなかったらカラダだけが目当てみたいじゃねーか。素面で言わなきゃ信憑性がないだろ」

「………………」

「まだ笑ってるし!」

「だってやっぱりエドらしいっていうか、嬉しいんだも、の────!?」



ぐぐぅうううううううううう。

頬と同時に腹筋も緩んだせいか、忘れかけていたお腹の虫が誤魔化しようがないくらい盛大に鳴った。

慌ててお腹の辺りを押さえ、はたと気付く。

今のはあたしだけじゃ…ない。音が大き過ぎる。寧ろ重なっていた。



「………………ぷっ」

「………………ぶはっ」



互いに顔を見合わせた後、二人して噴き出す。

ああ本当にあたし達って甘い雰囲気が似合わない。全然かっこ付かない。

ひとしきり笑って一息ついたエドが、座っていたベッドから身体を起こしながらあたしを見下ろす。



「とりあえず、朝飯にするか。殆ど昨日の残りだけど、軽く温めてすぐ食べられるようにしてある。下に降りられそうか?」

「ん、平気。有難うエド、ご飯待っててくれたんだ。……にしても、あんたがそんなに主夫に向いてるとは知らなかったわ」

「褒め言葉として受け取っとく。言ったろ、今日は何でもするって」

「本当に何でも?」

「おう。……っと、その前に一つだけいいか?」



いつか観た恋愛映画みたいな甘い雰囲気が似合わなくても。



「うん。あたしの望みも同じだから」



あたし達はこれからも共に生きて行く。

ばっちゃんと、アルと、沢山の大切な人達に感謝して。

この命を次の世代に繋いでいく。



「───」



階下のデンが、待ちわびたように「ワン!」とひとつ吠えた。

二人分の体重を受けたベッドがみしりと小さな音を立てる。








────二人で迎える初めてのおはようのキスは、とてもとても幸せな未来の始まり────。






























やっと終わったぜイェア!!!!
ほんっとに長らくお待たせしてすみません。こんな感じでどうにかこうにか終了致しました。
寧ろ前の話なんか皆忘れてるだろ、私だって内容忘れてるんだからっていう。(…)
一応あちこちで残していた伏線回収したりもしてるんですが、
全部は確認していないのでどこかおかしな箇所があったらこっそり教えて下さい(爆)。

因みに真っ最中に愛の言葉を囁かないのはこの兄だけでなくウチの全てのエドの基本共通項だったりします。
例外もないでもないけど、私の中ではそういう奴なんだよなぁエドって。真面目過ぎるツンデレ?
例えるなら昔ビデオレンタルで観た、
映画版うる星の鬼ごっこにおける主人公みたいな認識だと思って下さい。(分かる人がどれだけいるのか)

あと、連載決めた当初から考えていたラストはまた少し違う感じでした。
ばっちゃんとアルの電話の後に追い討ちで増田からも電話きて、
電話の主を予想したエドが開き直ってウィンに強引にちゅーしながらその電話を無視する、みたいな。
今のラストよりギャグ度3割増し+攻めエド4割増しな感じ。
だけど実際文章にしてみたら流石に電話3回はしつこい気がして、こういう落とし方になりました。
漫画だったら絵面的にそれでも良かったんだけどねぇ。脳内イメージと文章はやっぱり違うわ。
そんなこんなで何年も考えていたネタから路線変更したおかげで最後の最後でえっらい迷って時間掛かっちゃったよ……不覚。
でもまぁ、最後くらいは激甘ほのぼのでも良かろうて。
本人達が思ってるよりずっとバカップルな二人(笑)の今後に幸あれ!
ここまでお付き合い有難うございましたv




(13.12.30.UP)