「あ、また流れ星みっけ! あそこにも!」
「はいウィンリィ、熱いから溢さないようにね」
「ありがと、アル。まだ残ってる?」
「大丈夫。多めに水筒に入れといたから」
「………ったくこのクソ寒い中、わざわざ外で茶飲んで何が楽しいんだか」
「エドってばロマンがない!」
「とか言いながらウィンリィにお願いされると断れないのが兄さんだよね」
「おまえらが薄情だとか落ちたらどうすんだとか脅すからだろ!」

楽しげに笑う、弟と幼馴染の声がロックベル家の屋根の上に響く。
3人くっついて星を眺めるなんて何年振りだろう。
うんとガキの頃にもあった筈だが、それもウィンリィの提案だったのは間違いない。
田舎の澄んだ空気も降るような星空もぐるぐるに包まった毛布とマフラーもあの頃と何も変わらないのに、
ぶ厚いコート越しに幼馴染と触れる箇所がやけに熱いのは気のせいか。



とうとう鋼ラクガキ100頁目って事で、1枚絵の重さの限界に挑戦してみた。
やっぱり写真屋フィルタすげぇ!!ノイズ最強!!(※重さが)

恋人エドウィンで雪を見るバージョンを描いた事はあるけど、それより3年くらい前の話かな。
イメージとしては帰郷してすぐの年末です。
半年経てばアルも屋根に上れるくらいリハビリ終了しているだろうて。
あくまで「皆で天体観測(という名のお喋り)」が目的であって流れ星に願いをって訳じゃないのがミソ。
鎧時代のアルじゃ冬に外でくっつくのも冷たくて無理なので、旅が終わったからこそ昔と同じようにできる。
そこんとこは言わなくても分かるから兄弟もウィンに付き合うのです。
エドにはちょい拷問だけどな!(笑)

解像度や圧縮率はいつもと同じなのに本当に並の絵の5倍くらい重いので縮小して1枚だけ。
100頁目は幼馴染セットで原点回帰したかったのです。エドウィンや漫画は別扱いだしね。

(11.12.26.UP)