ドイツ・オーストリア旅行日記〜2〜

まだまだ続くよ旅日記〜って事で異様に長くなった3日目です。


10月27日(日):3日目

 ふふふふふふふふふふふ…。←怖いよアンタ 
この日はいよいよ城壁に囲まれた小さな街、「中世の宝石箱」と名高いローテンブルグの観光です。
実は私はこの街が見たくてドイツを選んだと言っても過言ではないのだ。例え
昨夜から土砂降りの雨が一向に止む気配がなくとも、キリスト教圏での日曜日は店も殆ど休みという事実があろうとも、目を瞑ろう(何様だ)。
 そして昨夜泊まったホテルから歩くこと3分、目の前の古い石壁をくぐった先にあったのは
「うおー!!これが本当の(?)ビネ・デル・ゼクセだぁぁぁぁ!!!!(喧しい)」という世界でした。
ハイデルベルグでも思ったけど、ここはそれ以上っすよ!家とか店とか街全体が完全に中世ヨーロッパ。ところどころ車が石畳の道路に駐車されてるのが不思議なくらいの景色です。市庁舎、ヤコブ教会、マイスタートゥルンクの酒飲み親父(本当は街を救ったエライ人です)の仕掛け時計…ああうっとり。幸い、ドイツでも特に有名な観光地であるこの街は日曜でも店の6割が開いていて、2時間弱あった自由行動での買い物も大興奮でした。
だってこの街には1年中クリスマスグッズだけを売ってる専門店とクマのぬいぐるみ専門店があるんだよ!(握り拳)
 クリスマスの店は時期が時期だけあってもの凄い人でした。一人で200ユーロ以上ツリーの飾りを買ってるドイツ人らしきおっちゃんもいたし。でも、結構広い店内(しかも道路を挟んで2店舗ある)にはすんごい可愛い大きなツリーがディスプレイしてあったり、様々な飾りや置物やクリスマス関係のものがぎっしり並べられていて、ずーっとここで見ていても飽きない感じでした。
これぞ乙女の夢だねv(ああ何処からかツッコミが…)

 店頭に等身大のでかいクマがでーんと置いてあるクマのぬいぐるみ専門店でも母上が「早く次行こう」というのを無視して(笑)入り浸りましたとも。ドイツ=クマのぬいぐるみってのは知ってる人も多いかと思いますがちょっと説明すると、ドイツでは本当にクマのぬいぐるみが愛されています。男の子が生まれたらクマのぬいぐるみをプレゼントするという風習があるくらい、国民の一人に一体は持ってるそうな。中でも有名なのが、世界で最初にクマのぬいぐるみを作ったメーカー、シュタイフ社のテディベアです。耳のタグがポイントなの。専門店でなくてもドイツの免税店や大きな土産物屋では必ずいろんな種類が並んでいます。そして手作り部分が多いだけあって、めちゃ高(汗)。この会社製は小さいのでも日本円で1万くらいするんだよ〜。ドイツに来てから何度も見たのもあって、自分のも含めてお土産に絶対クマのぬいぐるみを買おうと思ってたんだけど(ドイツは刃物も有名だけど、ナイフとか買っても誰も使わないし)、1万…1万…現在ぷー太郎の俺にはぬいぐるみに1万は痛いっつーの(涙)。部屋も狭いしなぁ。結局ここでは散々悩んで別会社の手頃なクマを何体かゲット。これには続きがあるのですが、それはまた後程ということで…。

 当然のごとくこの街にも免税店があって、そこがツアーの集合場所だったんですが、そこではちょっと笑える会話がありました。ツアーで行くようなドイツの免税店には日本人スタッフがいる事が多く、現地の店員さんも最低限の日本語が話せる人が多いです。ていうかどの観光地でもドイツ語のガイド本に混じって普通に日本語バージョンも置いていて妙に笑えるし、下手すりゃレストランでもドイツ語のメニューと一緒に日本語の飲み物メニューがあったりします(英語バージョンはなくても・笑)。普通の店で買い物をするにしても、それくらいなら簡単な英語と身振り手振りでどうにか通じるし。
 が。たまたま私が品物を見ているすぐ後ろで、妙な会話が…。どうやら日本人のお爺さん(同じツアーではない)が、孫への土産にクマの絵のTシャツを買いたいようなんだけど、ドイツ人のお姉さんスタッフに話が通じてない様子。
お姉さん:「オイクツデスカ?」←子供用はサイズがいくつかあるので何歳用か知りたいらしい
お爺さん:「小学4年生。」←素
お姉さん:「???」←凄く困った顔
お爺さん:「だから小学4年生!」←爺さんにありがちだが、学年は分かっても実年齢は分からないらしい
………待てや爺ちゃん!!そもそも学校制度の違うドイツでそれは絶対通じないって!!(心の中で大爆笑)
案の定、全く通じてないようなお姉さんが気の毒だったので、私はそっと通訳してあげる事にしました。
私:「…10 years old」
お姉さん:「OK、OK!!」←明らかにホッとした様子
………更に会話は続きます。
お姉さん:「Boy or Girl?」
お爺さん:「女の子なんだけどねーピンクないかなぁ」←聞いちゃいねぇ
私:「…Girl」  
お姉さん:「OK!!(私の方を見てにっこり)」
お爺さん「いくら?」
お姉さん:「(値札を見せて)17ユーロ!」
お爺さん:「・・・・・・・・・・・・・・・(沈黙)」
私:「…日本円で2000円くらい」
……だから私は店員じゃないんですが!!(笑) いや、でも気になるじゃないですか、こういう時って。お節介っちゃお節介なんだけどさ。同じ日本人として恥を見逃せないというか。でもね…外国に行くなら、せめて数字くらい英語で言えるようになろうよ爺ちゃん…。まぁこの後無事に買い物も済んだようで私もホッとしましたが(笑)。
 うう〜だけどもうちょっとこの街にいたかったよ〜。時間の関係でヤコブ教会の中も見れなかったし(ちょうど朝のミサが重なってて入れなかった)。キリストの血が3滴入った水晶も見たかった…。←信じてないくせに(殴)
この街にしか売ってないという菓子パンも買いそびれたしなぁ。この街は、本気でまた来たいと思ったっす。
とにかく雰囲気がいいのよ。
RPG好きなら訪れて損はないかと。(結局そこか)

 結局この日は午前中いっぱいこの街にいて、レストランでお昼を食べた後は再びバスで南下。
ロマンティック街道を通って(これも全長350kmある)、ローテンブルグと同じく城壁に囲まれた中世風の小さな街、ネルトリンゲンに立ち寄りながらフッセン=シュバンガウを目指しました。
 ネルトリンゲンは本当にローテンブルグを小さくした感じっす。でもあっちほどメジャーじゃないし、ほんとに小さな街なので店は休みが多かったなぁ(苦笑)。
すんごい風と雨でエライ事になってたしねv(ヤケ)
街の中心の聖ゲオルグ教会はやたら大きくて貫禄があったけど。派手でないのがまた味があるしね。

 ここでちょっと補足。添乗員さんの受け売りですが(笑)、「古城街道」や「ロマンティック街道」というのはごく最近にできたものです。ぶっちゃけドイツの観光局が客寄せの為に従来あった観光地を結ぶ道にムリヤリ名付けたそうな。
 面白いのは、最初それが外国人ではなくドイツ人向けに作られたという事。
ドイツ人は、日本人と並んで世界で最も旅行好きな人種なのです。それこそどんな辺境に行っても、何故か日本人とドイツ人はいるというくらいに。それは年間5週間の長期休暇があるというドイツ特有の休暇制度のせいもあるんだけど、とにかくドイツ人は休みには絶対出かけます。しかもドイツは陸続きで多くの外国に接している。よってドイツの通貨が政府的にヤバイくらいに外国に流れちゃったらしいのです。で、「これはマズイ!国内旅行して貰わないと!」という事でドイツ人を国内に留める為に観光地として「ロマンティック」なんてそれっぽい名前を付けた、と。
結果それが大当たりして、海外からの旅行者までどっと訪れるようになったのでした〜。以上、豆知識でしたv

 ロマンティック街道を突っ切ってフッセン=シュバンガウの麓のホテルに到着したのは午後6時半。
明日はこの街の目玉、ノイシュバンシュタイン城の見学があります。この城は別名、白鳥城。
知る人ぞ知る、東京ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになった城でもあるのだー!!(どんどんパフパフ)
このホテルからはノイシュバンシュタイン城はもちろん、この城を建てたルートヴィヒ2世(ドイツがまだ統一されてない頃、バイエルン王国の王様になった人。のちに城を建て過ぎて国費を圧迫し、精神病者として追いやられてすぐに謎の溺死をした)が子供の頃過ごしたホーエンシュヴァンガウ城も山の上によく見えました。夜でもライトアップばっちり。
 で。
ここに来て初めて、ホテルにてソーセージを食べました!!
いやぁ…なんとも言えませんでしたわ。美味しくないとは言わないが、スパイスが利き過ぎ…っ。20cmくらいの奴を2本も食べれば飽きるっての(苦笑)。いいかげんじゃがいもにも飽きてきてるし。食事付きのツアーは楽だけど、メニューを選べないのはちょっと辛いかなぁ…。飲み物はその都度自費だから選べるけど。
 しっかしこのホテルは、同じツアーなのに部屋に差があり過ぎっすよ〜。
もともとそんなに高いツアーでもないので(旅行代金の半分は飛行機代らしい)ある程度は諦めてたんだけど、他の人に聞いてみたらここにはウォーターベッドとお姫様みたいな浴槽の部屋があったらしい…私の泊まったとこなんか、浴槽もなくてシャワー室だけ、ドライヤーすらなかったのにね☆ 全て運…か…いや、貧乏人はウォーターベッドなんかじゃ寝れなかっただろうけどさ(真理)。